藤田英輔

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

藤田英輔

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「ポケットに名言を」 寺山修司 角川文庫

出玉遊び等に入れこんでいた頃のこと。

ある珈琲屋で開いた文庫本に「この世で一番大きなタマは地球だ」とか「珈琲が苦い」だとかの文句があり、それを読んでいるうちに突然「もういいや」と思い、以来止めた。

道徳でも哲学的でもなく、ただ単純に自分が決めることなんだよ、と。世間は広く知らないことばかりじゃないかと思ったようだ。

煮詰まって焦げようとしていたようだ。

煮詰まれば何とかなるようだ。

そして本にはヒントがいっぱい詰まっているようだ。

若者(永遠の)よ、書をポケットに荒野へ出よう。(名言は内ポケットに)

藤田英輔

 

 

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私の一冊

藤田英輔

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「お父さんのバックドロップ」 中島らも 集英社文庫

小学生(高学年)の皆さんへ

「早く大人になりたいか?」「こんな父親どう思う?」

そして男子に、「こんな父親になりたくないか?」

この本を読んでぜひ考えてみてほしい。

この本は子どもたちに読んでほしくて「大人」と「父親」へのオマージュ、リスペクト(尊敬・敬意)を持ち、書かれた児童書だと思います。

時間が経てば無条件に平等に「大人」になれます。

それまでにぜひ様々な経験をし、本を読み、知識を蓄えてください。

大好きな人と本を見つけてください。

〜あとがきより〜
子どもが大きくなって全く性質の違う「大人」という別の人間になるのではありません。子どもの部分は丸ごと残っています。

早く「大人」になってください。待ってますよ。

藤田英輔

 

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私の一冊

藤田英輔

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「Rock Between The Lines ロックの英詩を読む」 ピーター・バラカン 集英社

『戦争、何の役に立つ…?』

「War」(1970年発表) エドウィン・スター(1942~2003)

本山町にあるカフェ・ミシシッピの藤島君の歌とギターに注目しているとして、ピーター・バラカンさんが2003年11月21日に来られた時に購入した1冊。

収録されている6曲には、僕が知らなかった曲も、又、誰もが知っている曲もいくつもある。

僕が10代の終わり頃からはまって体感したのが上記の曲と、「What’s Going On」(1971年発表) マービン・ゲイ(1939~1984)の2曲。共に反戦歌だ。

特に考えなく聴いたり踊ったりなんかしていたのだけれど、僕がもしアメリカに生まれていれば、ヴェトナム戦争(僕が生まれた年に始まり、20才の時に終わった)や、イラクとの戦争に徴兵されていたかもしれない。

ヴェトナムでは南北合計での推定死・不明者(参戦者と民間人)が何と8157000人超と知った。壮絶であり、不毛であり、言葉を失う。

表記のあと『(戦争は)何の役にも立たない。もう一度言う(聞いてくれ)…」と続く。

平和な時代に平和な国に生きていられることに、真摯に感謝する。

これからも平和が続くように。

藤田英輔

 

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私の一冊

藤田英輔

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「日本の色辞典」 吉岡幸雄 紫紅社

【目下の悩み】

「江戸時代、元禄の頃、大都市における町民の繁栄ぶりは目を見張るものがあった。
富を築き、贅沢な暮らしを目指すようになったため、幕府は庶民の華美、贅沢を禁ずる奢侈(しゃし)禁止令により、華やかな衣装を着てはならないというお触れを出した。町民は止むを得ず、茶やねず系統の地味な色相を着るようにしたが、知恵と矜持によりさまざまな変化をつけた。その数は「四十八茶 百鼠」といわれるように、茶色には48、墨(ねず)にいたっては100種もの色相があったようで、染法を記する文献によると、茶系は80種あったといわれる」(以上文中より)

この本から唐茶(からちゃ)、樺茶(かばちゃ)、雀茶(すずめちゃ)、檜皮色(ひわだいろ)、煤竹色(すすたけいろ)、蝉の羽色(せみのはねいろ)など知った。それぞれは微妙に色相が違い、どれもが良い。(この色は?と問われても答えられないだろう)

これら茶系のどれかの色で、自動車のボディに表現したいと思う。が、どの色にしようか…。

このような呼び名があったよ、と気付くと顔も自然にほころぶ。

藤田英輔

 

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私の一冊

藤田英輔

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「キャベツの丸かじり」 東海林さだお 文春文庫

本を読むのは「何かおっくうなのよね〜。でも読みたいのよね〜」という方にお勧めの一冊(シリーズです)。

タイトルのものを食べたことがあるなら納得!

食べたことがなかったら食べたくなる(と思う)。そんな一冊(シリーズです)。

“注” 食欲のない時に(あまり深刻でない時にね)読んでみて!とても腹が空いている時には読まないでね!!

まあ一冊(シリーズです)手にとってみてください。

藤田英輔

 

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藤田英輔

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「あきらめない」 村木厚子 日経BP社

作者の村木厚子さんは、1955年高知市で生まれた。

ある日、唐突に身に覚えのない罪状での逮捕、そして拘留。

作者の心のこの強さはどこにあったのか、どこから来たのか。何が育んだのか、何が支えたのか。

高校の頃、よく目を細めて頷き、微笑んでいる彼女の姿をよく覚えている。

何故が記憶に残る人だ。短い年月だったが同じ教室に居たことを嬉しく思う。

2009.6.14   逮捕、起訴
2009.11.24   保釈
2010.1.27   裁判始まる
2010.9.12   無罪判決
2010.9.21   無罪確定
2010.9.22   復職

藤田英輔

 

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「ピーナツ・ブックス」 チャールズ M.シュルツ作 谷川俊太郎・徳重あけみ共訳 TSURU COMIC

これはシリーズです。どの一冊のページでも良いのです。

見て、読んで、声に出してみてください。

僕らの友人チャックと老成した犬との言動が深いですね。お金のない学生時代の友人たちとのまわし読みだったので手元にある冊数は少ない。

これから大人買いするっ!

訳者もいいですね!!

藤田英輔

 

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私の一冊

藤田英輔

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「中学校社会科地図」 帝国書院編集部編 帝国書院

みなさん方も覚えがあるでしょう。

小学校高学年から中学校にかけて(高校でも)休み時間なんかに友人達とおもむろに開くのがこの一冊。

ランダムにページを開き、どこかの国や地域に書かれている名詞を読み上げる。友人達はそれを地図上に探すのである。早いもの勝ちである。

肉眼では見にくい位に微細であったり、そのページを横切る大きく書かれた名を選び、見つけられるのに時間がかかるほど、優越感と快感を覚えたものある。

今のゆがんだ?性格は、その頃のその遊びで培われたようである。「うんうん、やったやった!」という方には解っていただけますよね。

藤田英輔

 

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