4001プロジェクト

“4,001”

土佐町の現在の人口です。(2017年6月末時点・土佐町公式サイトによる)

注:土佐町の総人口が3,997人(2017年4月末時点)から4,001人(6月末時点)に増加したことに伴い、当プロジェクト名も「4,001プロジェクト」に変更になりました。

“4,001プロジェクト”は土佐町に住む人々を、全員もれなく、写真家の石川拓也が撮影する計画。

念のため書いておくと、「全員もれなく」…あくまで目標です。

土佐町の人口の増減によって、タイトルもたまに変わります。  (敬称略・撮れたときに不定期更新)

4001プロジェクト

近藤家 (石原)

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近藤美佐子・敏一・富子・太一郎・合香・瀬文・佑香・将太郎・進太郎・佑

 

石原のビッグファミリー・近藤家。

ひいおばあちゃんの美佐子さんを筆頭に、最年少の進太郎くんまで5世代家族です。

撮影したこの日は、近藤家の田んぼに親戚が大勢集まって田植えの作業。仕事が終わって、夕方みんなで飲んでいたところをお邪魔して撮影しました。ついでに美味しいお肉もいただきごちそうさまでした。

たくさんの人が集まってせっせと田植えをする光景に、そうやって昔から助け合って生きてきた農村の姿を見た気がしました。

 

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4001プロジェクト

川村玉美

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早明浦ダムのほとりに、大渕という集落がある。

現在は2世帯が住む小さな集落。ダムの上に位置し、素晴らしい景観を誇る。

川村玉美おばあちゃんは大渕の長老。御歳91。元気!

お家の前の道でぼくが風景を撮影しているときに、たまにこうして出会うことがある。

 

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4001プロジェクト

和田恒雄・美里・澪・樹 (三島)

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今回は和田さんファミリー。お兄ちゃんの澪くんは、昨秋絵描きの下田昌克さんが土佐町を訪れた際に、みつば保育園で絵を描いてもらいました。

あれから半年、背もだいぶ大きくなってこの春からは小学生です。

下田さんとのことはよく覚えているそうで、また再会するのが楽しみです。

下田昌克さんのこと 2

 

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和田佐登美・芙美子 (和田)

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今回は、和田地区の和田さんご夫妻。(ちなみに土佐町には和田さんが多いです)

和田佐登美さん・芙美子さんのご夫妻は、山深い和田地区の中でも奥の方に住んでいる。

山の暮らし、山の人。

山の人の暮らしは季節と共にある。
だから小春日和のこんな日は、なんだか二人とも嬉しそうなのです。

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4001プロジェクト

石川直・咲・吾朗・寛大・すみれ

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今回は、田井に住む石川さんファミリー。

撮影場所は高峯神社のてっぺんです。

ある晴れた日の午後、登山道のような高峯神社の山道を一家でヨイショヨイショと登ったところで撮ったのがこの一枚。

ポストカードにはお兄ちゃんふたりの駆け回る後ろ姿が写っていますが、その後ろで見守っているこの3人もいてくれて初めて撮れた写真です。

2018 Feb.

 

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4001プロジェクト

澤田しのぶ

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しのぶさんは、土佐町が誇る銘酒、桂月の女将的存在の人です。

桂月の創業者の直系。そして2頭のゴールデン・レトリバーと暮らす大の犬好き・動物好き。

「私の一冊」に登場していただいた時も、愛読書は動物の本や写真集でした。

2017年6月、インド仏教指導者である佐々井秀嶺さんが土佐町を訪れた際には、しのぶさんにいただいた鮎をご一行に食してもらいました。佐々井さん、とても美味そうに鮎を丸かじりしていました。

とさちょうものがたり、しのぶさんに陰に陽にとてもお世話になっています。

土佐町に数人いる、僕が全く頭の上がらない人、のうちの一人です。

 

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筒井政利・重子 (地蔵寺)

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地蔵寺の筒井さんご夫妻。

川沿いの日当たりの良いお家に住む、とても穏やかで仲の良いご夫婦です。

夫の政利さんは、15才で志願して海軍の海兵となり、軍艦の乗組員でした。

3度目の航海。フィリピン沖で米軍の爆撃を受け、負傷し意識を失い、気がついたらマニラの病院のベッドに横たわっていたそうです。

右頬に重傷を受け、命からがら日本に搬送された後も長い入院生活。

高知に帰ってきても手術を繰り返し、なにかとご苦労が絶えなかったそうです。すれ違いざまに顔の傷を笑われたこともあったとか。

 

この撮影の日は、春の訪れを告げるようなぽかぽかと暖かい日差し。

おやつにミカン、まんじゅう、熱いお茶。夫婦仲良く2ショット。

あのとき軍艦の甲板で燃えさかる爆撃に怯えていた少年に、今日のこの穏やかな日常を伝えてあげたくなりました。

 

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大原哲男 (桂月)

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土佐町の誇る日本酒「桂月」。

土佐町に来たら誰しもが飲むと言っても過言ではありません。金杯・銀杯・生原酒・ゆず酒・それから世界に名が響く発泡日本酒「匠(じょん)」まで多彩なお酒が揃っていて、見るだけでも得も言われぬ幸せな気分に浸れます。

その桂月の杜氏さんがこの方、大原哲男さん。

写真でも伝わるでしょうか?まさしく「職人」の雰囲気を纏ったまさにこの人が、桂月の味を作っています。

次から桂月を口にするときは大原さんのお顔が頭に浮かぶことでしょう。

 

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4001プロジェクト

西峯千枝

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西峯千枝さんは、とさちょうものがたりの新連載「ほのぼのと」でも素敵な文章を書いてくれました。

「ほのぼのと」、同世代の女性5人がリレーで書いているエッセイです。その時代にこの土佐町で生まれ育った人にしか書けないような話ばかり。千枝さんのお話に限らず、こういったこの町ならではのストーリーを、ゆっくり丁寧に残していくことが大切だと考えています。

むかし遊び

 

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4001プロジェクト

氏次京子 (和田)

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雪が降った翌日、土佐町の中でも山深い和田を車で走った。

湾曲する白い山道の前方から、歩く人影が近づいてくる。

車が立ち往生?遭難?救助?

その割には颯爽とした歩き姿。そして身にまとう空気は軽く楽しそう。

「どこまで行きますか?」「和田小学校まで。集まりがあってね。」

「乗せて行こうか?」「いやいや、すぐそこやし、歩くの楽しいから!」

そうして僕らはすれちがい反対方向へ。

1時間後、和田の奥で用事を済ませた僕は、来た道を戻る。

前方からはさっきと同じ歩く人影が。

「集まりが雪でなくなってね」「乗せて行こうか?」

「いやいや、歩くの楽しいから!」

風と共に去りぬ、は京子さんのこと。

 

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