こんにちは。ロンドン大学 (University College London)の博士課程の学生・大阪大学の客員研究員として日本に来ておりますローラ ハーピオ・カークです。
エイジング・健康・テクノロジーの研究をしています。
土佐町に初めて来たのは2018年の8月、私のアシスタントである佐々木理世さんと、京都大学が実施している75歳以上の方々を対象とする健康診断、フィールド医学のお手伝いとして来たことがきっかけでした。
美しい緑の棚田、深く青色に輝く川、そして何よりもあたたかく迎えて下さった土佐町の皆様に感動しました。
フィールド医学は短い期間でしたが、たくさんの方達に出会えるチャンスをくれました。とても有難いことだと思っております。
その後、土佐町で短い間に出会った人々の話をゆっくりと聞いて、土佐町の暮らしをもっと知りたい、土佐町に戻りたいという気持ちが強くなり、そして、気づくと私は何回も土佐町に帰って来ていました!
フィールド医学の時、とても印象に残った女性がいらっしゃいました。彼女の名前は千恵野さん、92歳です。
実は、私は千恵野さんに出会う前から彼女を知っていました。
昼食をとる部屋にとさちょうものがたりの雑誌が飾ってあり、開いてあるページがちょうど千恵野さんのお写真でした。
その写真に吸い込まれるように私は近づいて行き、なんて素敵な人だろう!と思ったことを鮮明に覚えています。
フィールド医学でお会いした際、千恵野さんは18歳の時に、長崎で見た原子爆弾のお話をしてくれました。
その後、私は再び土佐町を訪れ、千恵野さんは私を相川にあるとても素敵なご自宅へ招待して下さったので、とさちょうものがたり編集部の鳥山さんとお邪魔しました。
(Chieno’s Story 後編へと続く)