うちの保温ジャーにはいつもご飯が入ってる。
突然お腹すかせた人がやって来ても、ご飯と漬物くらいはすぐ出せる。
畑から野菜を採ってくれば、温かいお味噌汁も作れる。
笹のいえに興味があるという人に、僕は「ご飯食べにおいで」と誘う。
うちは羽釜でご飯を炊くから、正真正銘「同じ釜の飯」を食べてもらう。
出てくる食事やその雰囲気、一緒に食べ、話をすることで僕らの暮らしを理解してもらえると思うから。
友人知人が来るとき、仕事の打ち合わせのときも、食事の時間に合わせてもらうことが多い。
うちの子どもたちはまだ小さいから、大人だけで落ち着いて話し込んだり、長時間ミーティングすることはまだできない。
でも、いろんな人が来て、子どもたちも一緒にご飯を食べ、おしゃべりすると、笹のいえに気持ちの良い風が吹く。
だから、うちのジャーにはいつもご飯が入ってる。