どっどっどっどっどっど、どっどっどっどっどっど…
「この音、久しぶりに聞いたなあ」と思って振り向くと、向こうの道をトラクターが走っている。
ああ、またこの季節がやって来た。
2月4日の立春を過ぎた頃から動き出す。
耕運機を載せた軽トラックが走り、田んぼの傍に肥料の袋をたくさん積む人たちがいる。
冬の間、静かだった道がにわかに賑やかになってくる。
「ああ、この田んぼ、もう田起こししたんやなあ。」
冬の間、霜がおりて白くなっていた田んぼが耕され、ふっくらしたこげ茶色の土が姿を見せる。
眠っていた大地が目を覚ます。
遠くで小鳥の鳴き声が聞こえる。きっと、掘り返された土の中から出て来た虫を探しに来たのだろう。
春はもう、ここにいる。
山中啓一
私は田井で生まれ、今は高知市に住んで居ます。両親母が田井、父が相川の生まれです。親戚の人も嶺北に住んで居ます。しかし歳をとり、今は過去を振り返ります。構わなかったら、歳をとつても懐かしいことや、孫の子の事や、近所の人の事楽しくやさしく触れて、情報を発信してもらいたい!よろしくお願い申し上げます。
鳥山百合子
山中さんコメントありがとうございます。土佐町のご出身なのですね。山中さんがこちらにいらした時はどんな風だったのでしょうか。
土佐町で暮らしていて感じること、大切にしていきたいこと、土佐町の今昔、土佐町の人たちのこと…。ひとつひとつ丁寧に伝えていきたいと思っています。これからもどうぞよろしくお願いします!