「水」 梅原真(制作) 四万十ドラマ
まず造りがいい。
贅を凝らした豪華本という訳ではないけれど、作り手の愛情が本の体温になって、持つと手先からじんわり暖かくなる。
著名人18人が、それぞれの「水」について書いた本。
作ったのは道の駅とおわでも名を馳せる四万十ドラマと梅原真さん。
地方が、地方でモノを作り地方から発信する。するとその地方独自のモノの見方が現れる。多少ヘタクソだって、ゴツゴツした手触りのものができてそのほうがおもしろい。(この本がヘタクソという意味ではないです)
個人的には、赤瀬川原平(作家)・黒田征太郎(イラストレーター)のページが好き。岡林信康(ミュージシャン)の語り口、これは酒を飲みつつ聞きたい。
石川拓也