「ハイキュー!!」 古舘春一 集英社
バレーボール漫画の金字塔(と勝手に呼んでいます)、「ハイキュー!!」。
とても読み応えのある名作でした。
漫画であれ小説であれ作るということは、何か(主題)を通して「人間を描く」という行為。
その筆の深さや語り口のオリジナリティを競っていると言い換えてもいいかもしれません。
「ハイキュー!!」は高校バレー部の人間関係を舞台に、そこでぶつかり合い成長していく高校生たちがイキイキと描かれていて、40代の大人には非常に眩しく目がくらみます。心から高校の部活に戻りたくなります。
「どういう過去があって今ここにいるか」という、登場人物ひとりひとりの内面描写や人物設定などがとても丁寧でしっかり描かれていて、改めて優れた漫画家のゼロからストーリーを創造する力には頭が下がります。
個人的にはハイテンションで突き進むキャラより、「考えること」を武器にしてローテンションで戦うキャラが好きで、それが故で2枚目のページを撮影しています。