輪ゴムを二重にして長くつなぎ、両端を二人で持ってそれを飛ぶゴム跳びの事。なんで「いっすん」と言うたろう??
記憶もさだかじゃないけれど、持ったゴムを膝こぞう、腰、胸、肩、頭と上げていく。頭の上にひろげた片手を「いっかち」というのもあったと友達は言う。
最後は腕をまっすぐ伸ばして両端を持ったゴムを飛び越えたら終わり。途中でひっかかると休みとなったのか、ゴム持ちになったのかは忘れた。
飛び方もいろいろ。腰までは飛ぶ時に触ったらアウト。うしろ跳び、よこ跳び、それから助走をつけ足をあげて跳ぶ。逆立ちをして跳ぶ、側転で跳ぶ。
他の跳びかたもあったかもわからんけどねえ。ゴムやき失敗しても痛くないし。
小学生の時はパンツのゴムにスカートをはさんで跳んだ。中学生になっても私らあの学年は男女仲がよかったけ校庭でやった。
制服はスカートやったき・・・、まさか逆立ちはないでねえ。体育の前のブルマやったかも・・・・、上も下もゴムのはいったブルマやった。
テレビゲームも携帯も無い時代で外での遊びがほとんど。いろんな事を思いだす。
遊びの中で結構鍛えられよったと思うねえ。それにしてはリズム感も運動能力もいまいち・・・・、やけど。
これでこの話しは終わりの予定やった。ところがその夜、久しぶりの同級生と食事会。なつかしいねえと「いっすん」の話しをした。
「えっ いっすんと違うでー いちだんと言うたでー」
「えっ?えっ?そういえばそんな気がする」
「確か頭が10段」
「そうそう」みんな納得。
それから足首、すね、気をつけ、腰、胸、肩、耳、頭、何と考えても足らん。
「地べたは?」
「そりゃないろう」
「へそもあった?」
「いやー腰とかわらんろう」
なんぼ考えても考えても思い出せん。三人よれば何とかと言うけれど四人よっても無理やった。
布団の中でもずーっと思い出してはみたけど、いつの間にか、ねいっちょった。