皆さんこんにちは。健康スタジオ百歳製造所の林利生太です。
この前、近所を散歩していたら、近所の柿がゴロゴロ転がってたんですよ。
「お、今年は多いなぁ〜」と思って近づいたら、カメムシも一緒に集会してました。
柿の甘い匂いとカメムシの主張強めな香りが混ざって、なんとも言えない朝でした。
秋って、いい匂いとそうでもない匂いが同居してる季節やなぁと、ちょっと苦笑い・・・
というわけで今日は、ちょっと真面目に、
“役に立つ”柿の魅力を栄養の面からお話ししてみようかなと思います。

風邪の季節の心強い味方「ビタミンCたっぷり」
柿って実はビタミンCがかなり多めに入っているって知ってましたか?
実は、レモン果汁よりもたくさん含まれています。
ビタミンCは、
- 風邪をひきやすい季節に、身体の防御力をサポートしてくれたり
- お肌のハリを保つコラーゲンづくりを手伝ってくれたり
- ストレスがかかったときに、身体の中で消費されやすい
そんな“がんばり屋さん”みたいな栄養素なんですよね。
柑橘系の果物も優秀なんですけど、柿も“冬のビタミン補給部隊”として使ってあげてください。
目と粘膜を守る「βカロテン」
柿の燃えるように濃いオレンジ色。
あれはβカロテンという栄養素の色でもあります。
βカロテンは、
- 体の中でビタミンAに変わって、目を守る手助けをしたり
- 口や喉、鼻の粘膜を守って、外から入ってくるものに負けにくくしたり
地味だけど、なかなか頼れる存在なんですよね。
スマホやパソコンを見る時間が長くて、
「なんか目がしょぼしょぼするな〜」
という人には、こういう色の濃い野菜や果物(にんじん、かぼちゃ、柿など)を
ちょっと意識してとってみるのもおすすめです。
「目にいいサプリ買わなきゃ!」の前に、
まずは柿を一切れ、っていう感じですね。
お腹もご機嫌にしてくれる「食物繊維」
柿には食物繊維もけっこうしっかり入っています。
食物繊維というと、便秘予防や腸内環境を整える
みたいなイメージが強いですが、
それだけじゃなくて、
- 食後の血糖値の上がり方をゆるやかにしてくれたり
- お腹に“適度な満足感”をくれたり
間食がやめられない…という人には、実はかなり心強い味方なんです。
「甘いものが欲しいな〜」というときに、
チョコレート3つの代わりに、柿を少し大きめにカットしてよく噛んで食べる。
それだけでも、
- 甘さはちゃんと感じられる
- 食物繊維でお腹がほどよく落ち着く
- ついでにビタミンも摂れる
と、一石三鳥くらいの働きはしてくれます。
むくみやすい人にうれしい「カリウム」
秋から冬にかけて、「鍋料理」「ラーメン」「おでん」など
“塩分のおいしいもの”が増えてきますよね。
そんな時期にありがたいのが、柿に含まれるカリウム。
カリウムは、
- 体の中の余分なナトリウム(塩分)を外に出すのを手伝って
- 水分バランスを整える役割があります
「夕方になると足がパンパン」
「最近ちょっとむくみやすい」
という方には、
塩分をちょっと控えめにしつつ、
こういうカリウムを含む食べ物(柿・バナナ・ほうれん草など)を取り入れてみるのも一つの方法です。
もちろん、病院で塩分やカリウムの制限がある方は、
主治医や栄養士さんの指示優先でお願いしますね。
「柿は健康にいい!」の前に、ちょっとだけ注意ポイント
ここまで柿のいいところばかり話してきましたが、
どんな食べ物にも**“ちょうどいい付き合い方”**があります。
柿の場合、
- 甘みが強い=糖質もそれなりに多い
- 干し柿になると、さらにギュッと糖分が凝縮
という特徴もあります。
なので、
- 糖尿病の治療中の方
- 血糖値が気になっている方
は、「たくさん食べたら健康にいい!」ではなく、
量を決めてゆっくり味わうほうが安心です。
目安としては、
・生の柿なら1日1個くらいまで
・干し柿は1〜2個をよく噛んで
ぐらいにしておくと、“ちょうどいいお付き合い”になりやすいかなと思います。
どう食べると身体にうれしいか?ちょっとした工夫
せっかくなので、「食べ方のアイデア」も少し。
- 朝ごはん+柿ひと切れ
→ ビタミンCで一日のスタートを軽やかに - ヨーグルト+刻んだ柿+きなこ
→ タンパク質・カルシウム・食物繊維が一皿でとれる、お手軽デザート - 大根なます+角切り柿
→ さっぱりメニューに少し甘さを足して、食べやすくなる
どれも難しいことはなくて、「いつもの料理にちょい足しするだけ」です。
こういう“季節の栄養をちょい足しする”を続けていくと、
身体って、ゆっくりいい方向に変わっていってくれると思います。
おわりに
今日は、柿の魅力を「栄養」の面から書きました。
- ビタミンCで、風邪の季節の心強い味方に
- βカロテンで、目や粘膜のケアに
- 食物繊維で、お腹と間食グセのサポートに
- カリウムで、水分・塩分バランスの調整役に
こうして見ると、柿ってなかなか“働き者”なんですよね。
でも一番大事なのは、
「身体にいいから食べなきゃ」ではなくて、
「おいしいな」「ほっとするな」と感じながら食べることだと思います。
台所のカゴに柿を見つけたら、
スマホをちょっと横に置いて、
皮をむいて、いい香りをかいで、よく噛んで味わう。
その小さな時間が、栄養+リラックスの両方をくれる、
ささやかな“身体のごほうびタイム”になってくれたらいいかなと。
というわけで、地域の健康を守りたい百歳製造所でした🙆♂️



