「村上海賊の娘」 和田竜 新潮文庫
戦国時代、瀬戸内海を舞台に活躍した「村上水軍」を描いた作品です。
単行本で出版された時、書店の入り口付近で尋常ではない量が平積みされているのに遭遇し即購入。
上下巻をアッという間に読み終え、「あ~っ、読み終わってしまった・・・」と若干、姫ロスに陥ってしまったのを覚えています。
その頃近くに住んでいた長男も即持って帰りました。
という訳で手元に無くなり、文庫本になったのを機に再度購入、二度目という事もあり瞬く間に読み終えました。
史実の枠組みの中で実在の人物を脚色して描いているので、ストーリーが矛盾なく目の前に映像として展開していきます。
海賊と冠しているので、残虐なシーンも多々描かれていますが、それを補って余りある姫の魅力に魅了されてしまう作品です。
西野内小代