こちら、とさちょうものがたり編集部の玄関。
今日編集部に来たところ、「ん?何かぶら下がってるな?」と近づいてみると、鹿の角だった。
茶色い角4本が、紐で3回巻かれた後、丁寧に縛ってある。手で持ってみると、カラカラカラと角同士が当たる音がした。片手で持っても紐から抜け落ちたりしない。固く縛ってあるように見えて、枝分かれしている角の先が動き、玄関ノブに引っかけられる。縛った紐の中での角の可動域が絶妙なのである。
また、ほどきやすいような結び目になっており、引っ張ると紐は絡まることなくスルスルとほどける。
角と結び目を前にして、山で暮らす人の知恵をしみじみと感じ入る。
持ってきてくれたのはどなたでしょうか?
あの人か?この人か?幾人かの方のお顔が浮かびましたが、未だ分からず。
わざわざ持ってきてくれた方、ありがとうございます。大切に使わせていただきます。この角もゆくゆく鹿の角のお守りとなって、誰かのことを守ってくれるでしょう。
つい先日も大川村の方から「よかったら使ってください」と鹿の角をいただきました。ありがたいことです。
応援してくれる方の存在を感じるたび、編集部は元気になります。