少し前の話だけれど、7月はじめの長雨のころ、体調を崩した。
夜中耳に激痛があり発熱。朝になっても回復しなかったので、耳鼻科で診てもらうことにした。「耳にウイルス性の炎症あり」との診断だった。数週間前うちの子が立て続けに中耳炎を患ったので、それがうつったのかもしれなかった。
風邪など病気をするときは、高熱が出て一晩汗をかき、翌朝にはスッキリ平熱というのが、僕のいつものパターン。だけど、この時は38度台から下がらず大量の汗もかけず、布団の中でひたすらゴロゴロとしていた。熱が下がりはじめるまで一週間ほど、全治には一ヶ月以上掛かった。
免疫が弱っていると、健康なときには平気だったことに身体が反応することがあって、自分を観察してみると面白い。
ノートパソコンに手を置いたり、Wifi機器に近づくと冷たい嫌な感覚があるのは、発している強い電磁波のせいだろう。極力触らず、不要なときはスイッチを切っていた。香料にも敏感になっていて、特に洗濯洗剤など人工的な匂いには頭痛がした。意外だったのは、毎日嗅いでいたかまどの煙を苦しく感じたこと。煙は不完全燃料の印だからそもそも吸い込むのは身体に良くないが、普段は毎日嗅いでいるものが我慢できなかったのは意外だった。
体調が回復に向かってからも、しばらくは嗜好さえ変化していた。いつもはあまり食べない甘いもの、パンや焼き菓子などの小麦粉を以前より欲するようになっていた。驚いたことに、大好きなお酒は一滴も飲まなかった。こんなに長い間断酒をしたのは、生まれてはじめてかもしれない。自分に拍手を送りたい。
病気になった原因は、心当たりがたくさんある。日々の食べ過ぎ飲み過ぎ、疲れや寝不足など。台風が近づいていたので、急激な気圧の変化もあったと思う。野良仕事ややるべき作業を考えると、数日間動けないのは辛かったが、身体を休める良い機会だと言い聞かせて、養生した。不調の父ちゃんを気遣って、休める環境を作ってくれた家族にも感謝。
写真は本文と全然関係ない、先日8歳になった長女の誕生日会での一枚。
リクエストした大好物と仲良しの友だちに囲まれて、大満足な一日だった。
写真提供:Kiomi Maeda