土佐町の人々が座って豊かな時を過ごすために。第2回土佐町ベンチプロジェクト、進行中です。
嶺北でとれた木材を使い、土佐町の職人さんにベンチを作ってもらいました。土佐町の人々が座って豊かな時を過ごすために。
2019年に行った「土佐町ベンチプロジェクト」、第2回が進行中です。2022年2月現在、27個の木製ベンチを製作し、土佐町のあちこちに設置中です。
2回目のベンチプロジェクト
2019年度に完結した「土佐町ベンチプロジェクト」。作ってくれた職人さんや大工さんをはじめ、町の多くの方々にご協力いただいて町のあちこちに木製ベンチを設置することができました。
①今までなかったところにベンチを設置する → ②今までは歩きながら、もしくは立ち話をしていた場所で座ってゆっくり話しをする → ③人と人のコミュニケーション量が増える
そういった目的のもと行ったこのプロジェクト、その後は町を移動する際に、座ってお話をしている住民の方々の姿を見かけたりして、内心うれしく思っていたのでした。
2019年第1回の詳細はこちら↓
土佐町ベンチプロジェクト ①
1回目にできなかったこと
ひとつ大きな反省がありました。それは、「住民の方々に、設置場所を十分に相談できなかった」こと。
1回目に決めた設置場所は、編集部と役場の担当さんとでいろいろと意見を出し合って、「あそこにあったらいいんじゃないか」「あそこは立ち話をしている人がよくいる」といった情報のもと、地区長さんや商店主さんなどその場所の管理をされている方々に許可を得て設置していきました。初めてのプロジェクトで、ある意味それが精いっぱいでもありました。
そんな思いが心の中にありながら完了した1回目。その後しばらくして、住民の方々から「うちの地区にも置けないか」「もっとあったらおきたい場所があるんやが」など、ありがたい声がちらほら届くようになりました。
じゃあもう一回やりましょう(修正ありで)
というわけで、今回の2回目です。まず、全地区の地区長さんたちが一堂に会する地区長会で、「もう一度やります」「約30個ぐらい追加で作ります」「つきましては、地区の方々のご意見を聞かせてください」といった話をさせていただきました。プリントを配り、地区長さんに持ち帰ってもらい、希望の設置場所を書き込んだ上で戻してもらうという方法を取りました。
そして出てきた地区の方々が希望する設置場所は、より住民の方々の生活に沿ったものになったと思います。
そして製作
製作は第1回と同様に「土佐町建築組合」の大工さんたち。1月の初旬に集まって、こちらが驚くような早いスピードで仕上げてくれました。
製作風景 瞬く間に仕上がっていきます
ベンチ製作チームの大工さんたち 前列左から 池添篤, 森岡拓実, 山中晴介, 大石淳一, 澤田明久, 小笠原啓介,(敬称略)
焼印はどんぐりの仕事
最後の仕上げに焼印を押す。この仕事は土佐町の障がい者支援施設どんぐりのメンバーさんの仕事です。ふだんはシルクスクリーンで印刷作業を担当してくれているふたりが、この日は焼印を手にひとつひとつ仕上げていってくれました。
第1回で設置したベンチ、特に屋外に設置したものは2年が経過し、焼印が全く消えてしまっている現状を鑑みて、今回は焼きすぎるくらい濃く焼印を当てることにしました。
どんぐりの寿光くん(中央)と希保ちゃん(右) 手際良く焼印を押していきます
和田守也町長も!
ちょっと濃いめに焼いた焼印
こうしてできた27個の木製ベンチ。木材はもちろん地元産のスギとヒノキ。目にも肌触りも柔らかく、天気の良い日は特に気持ちよく座って豊かな時間が過ごせること間違いなしです。
こうして第2回目も無事完了‥おっと、まだ設置が残っていました。現時点(2022年2月1日)ではまだ設置をしていませんので、設置場所の報告はまた近々、別の記事でお伝えしたいと思います。