田井の旅館「冨士見館」の高橋信子さんと英理子さん。
とさちょうものがたりの企画のゲストが来町した際には毎回のようにお世話になっています。
今回この撮影を機に、冨士見館の歴史を教えていただきました。
冨士見館は大正5年(!)開業。信子さんはその4代目女将。
車のなかった昔は、行商人や馬車曳きの人々が、大川村や本川村の行き帰りに宿泊していったそうです。
その時代はお風呂屋さんも兼ね、お風呂を焚く(もちろん薪風呂でしょう)専門の人も雇っていたという面白いお話も聞かせていただきました。
「冨士見館」という名前の由来は2通りあって、
①初代女将の名前が「婦地(ふじ)」さんだったという説
②石鎚連峰の伊予富士が遠くに見える場所だった説
どのお話もその長い歴史を感じさせるものばかりで、数え切れないぐらいたくさんの人々の想いが詰まった場所なのでしょうね。