

「火星にいった3人の宇宙飛行士」 U・エーコ作, E・カルミ絵 海都洋子訳 六耀社
地球の上の3つの国から、ロケットが打ち上げられました。アメリカ、ロシア、そして中国。飛行士たちはお互いに何を言っているのか分からず、お互いに変な奴だと思っていました。
けれども火星に到着し、そこで出会った怪物に比べたら、自分たちのちがいなど些細なこと。地球から来た三人はたちまち力をあわせ、火星人を倒すことにします。そのとき…。
哲学者で思想家、優れた文学者でもあるウンベルト・エーコの含蓄ある文章とエウジェニオ・カルミによる想像力を刺激する抽象画のコラボによる、風刺のきいた絵本です。
古川佳代子
この記事を書いた人
1999年より2019年3月までNPO法人高知こどもの図書館に勤務。縁あって2019年秋より、土佐町立小中学校図書館・土佐町立図書館に勤務。
2023年4月より、土佐町読書推進コーディネーターとして町内図書館整備に従事。目下2027年度にリニューアル開館する土佐町立図書館の準備作業に尽力中。
写真
とさちょうものがたり編集長。写真家。90年代アジア・アフリカ・ヨーロッパなどを旅し、その後アメリカ・ニューヨークに住む。2002年に帰国、以来東京を拠点に雑誌や広告などの撮影を手がける。2016年8月より土佐町在住。ウェブサイト:http://ishikawatakuya.com/