「みんなの地球を守るには?」 エリーズ・ルソー文, ロベール絵, 服部雄一郎訳 アノニマ・スタジオ
土佐町で迎える3回目の春が過ぎました。田んぼに水がはいり、大事に育てられた稲苗が風に揺れています。美しい景色を毎日眺められる日々に感謝する毎日です。
一日ごとに山の緑や空の青が色濃くなっていくのを見ていると、かの昔、土地を奪われた酋長シアトルが残したメッセージが心に浮かびます。 「獣たちの身に降りかかったことはすべて、時期に人間の身にもふりかかるものだ」「大地に唾することは自分自身に唾することだ」「大地が人間に属しているのではなく、人間が大地に属しているのだ」「私たちが愛したように、この土地を愛し、受取ったままの姿で子孫に手渡してほしい」。
もしも今、シアトルに「長年受け継いできた豊かな自然をちゃんと守り、受け取った以上に素晴らしいものにして、次の世代の子どもたちに手渡しているか」と問われたら、なんと答えましょう…。
環境汚染は今や地球規模で考えなくてはいけないほど大きくなってしまっているけれど、でも、一人ひとりが考えること、行動すること変えられるよ。何かしようとした時、何になるんだろうって思うことがあるかもしれない。でも大丈夫、小さなことでもまずは始めることが大切なんだよ!と伝えてくれるこの本に出会えたことに、感謝です。