どんぐりとファースト
土佐町の絵本「ろいろい」、製作は佳境に入っています。
この絵本、表紙と裏表紙はシルクスクリーン印刷で行っています。
印刷作業を担当するのは、土佐町の障がい者支援施設どんぐりのメンバーさんと大豊町のファーストの皆さん。
ふだんからTシャツやポロシャツの印刷をしてくれているメンバーです。
表紙の第1版
表紙→どんぐり 裏表紙→ファーストと、自然と担当が決まっていきました。
ここからは動画で印刷の進みを見ていただきましょう。まずは表紙。
上は、第1版である色の版の印刷。この表紙は色の版(第1版)と黒の版(第2版)のふたつを重ねて印刷します。
第1版の時点では、どんな絵になるのかイマイチわかりずらいですが、ここに後ほどビシッと黒が入ることで一枚の絵が完成します。
印刷はどんぐりのきほちゃん。楽しそうにお仕事してくれるのでこちらも楽しくなります。
裏表紙の第1版
こちらは裏表紙の印刷風景。大豊町ファーストの利用者さんが担当。
表紙と同様に、裏表紙も色の版(第1版)+黒の版(第2版)の重ね印刷です。まずは色の第1版から。
裏表紙の場合、黒で重ねる部分は右下の空白に文字が入るのみなので、表紙に比べると第1版だけで絵がわかりやすいです。
印刷はファーストの剛くん。
色の版(第1版)、できた!
こうしてできた色の版の印刷。上が表紙、下が裏表紙。
鮮やかな色彩のインクを敢えてランダムに混ぜて印刷しています。偶然できる色のグラデーションで、世界にひとつしかない色彩を作っていきます。
このやり方は、シルクスクリーンだからこそできる方法なのです。
黒を重ねるよ
さあ黒の版(第2版)を重ねます。表紙は黒が入ることで絵の全貌がわかるようになりました。
ちょっと気持ち良い瞬間ですね。印刷はどんぐりの寿光くん。
裏表紙は奥付という制作者情報の部分を、黒インクで刷ります。
完成の図
何日もかけてどんぐりとファーストの皆さんが印刷してくれた表紙と裏表紙。
一枚一枚が唯一のグラデーションで出来あがりました。
さあこの次は製本作業。ページの貼り合わせと表紙の貼り合わせ、これらの作業もどんぐりとファーストの皆さんの作業としてお願いしています。
現在進行形で日々着々と完成に近づいている土佐町の絵本「ろいろい」。
お披露目間近!!