
地蔵寺 | 森岡藍

小さなお地蔵さま、森岡藍ちゃん、1歳。
たぶん大きくなったときに思い出すかもしれない。
いつでも抱えられるように、お父さんがすぐ後ろに隠れていたこと。
前に落ちないようにお母さんが目を離さなかったこと。
忘れちゃうかもしれないけど笑
著者名
記事タイトル
掲載開始日
図らずもTPP。あっちのTPPではありません。
土佐町在住の写真家、石川拓也がひと月に1枚のポストカードを作るプロジェクト。
2016年11月から始まり、たまに遅れたりもしながら、いちおう、今のところ、毎月1枚発表しています。
各ポストカードは土佐町役場の玄関と道の駅さめうらにて無料で配布しています。
以前作った土佐町パレットサイン、今回はシルクスクリーンで作ろうと思います!
↓これが以前デジタル彫刻で作ったもの。
今回、材料はまたしてもパレット。というか材料がパレットなので「パレットサイン」なのです。

これを使います!
今回は「とさちょうものがたり」のサインを作ります。これがシルクスクリーンの版。

インクは木材用のインクです

できた!! シルクスクリーンの工程はあんまり説明いらないですね。
ポイントは、

2枚合わせてAサインにした図
興味ある方はぜひ一緒にやりましょう〜。

今回は、田井に住む石川さんファミリー。
撮影場所は高峯神社のてっぺんです。
ある晴れた日の午後、登山道のような高峯神社の山道を一家でヨイショヨイショと登ったところで撮ったのがこの一枚。
ポストカードにはお兄ちゃんふたりの駆け回る後ろ姿が写っていますが、その後ろで見守っているこの3人もいてくれて初めて撮れた写真です。
祭り、山、川遊び!土佐町の夏、かなり楽しいです。土佐町に来て季節が一回りして、夏が一番好きかも。
2016年の「秋篇」から始まり、これで季節4本分が揃いました。
これにてシリーズ完結とさせていただきます!
言うまでもなく、この4本を作るにあたって、土佐町のたくさんの方々に助けていただきました。
出演いただいた方々、毎回上映のときに見に来ていただいた方々、町のことをいろいろと教えてくださった方々、この場を借りて感謝を伝えたいと思います。様々な形で応援していただいた方々がいなければ、この4本は完成しなかったのは間違いありません。ありがとうございました!
それから忘れてはいけないのが、音楽。
4本とも個性的で素晴らしいミュージシャンが曲を提供してくれています。
「秋篇」 Paco Montalvo (スペイン) “Oriental”
「冬篇」 Macfeck (ヨーロッパ混成バンド) “Shlofn”
「春篇」 Stringspace String Quartet (オーストラリア) “Canon”
「夏篇」 Aston Band (オーストラリア) “Viva La Vida”
毎回、音楽選びにはかなり悩みました。可能な限りたくさんの曲を聴き、そして心に決めた曲を弾いているミュージシャンに「ムービーに使っていい?」と直接聞いてみる。
聞いてる本人が意外なほどに皆さん快くオッケーしてくれました。中には「僕たちの国に来て一緒に仕事しよう!」と誘ってくれるミュージシャンもいて、とても励まされる経験でした。
良いものを作りたい!という彼らの気持ちが「キネマ土佐町」の大きい要素になっていることは言うまでもありません。
遠く海を離れたそんなミュージシャンたちにも大きな感謝を伝えたいと思います。
それから以下に完成版「キネマ土佐町」の3篇もまとめて紹介します。完成版、と書いているのは4本が揃ったときに(つまり最近)、微修正・微調整を入れたから。
シリーズ合わせて、10年20年と長く観られるものになっていって欲しいと思います。

地蔵寺の筒井さんご夫妻。
川沿いの日当たりの良いお家に住む、とても穏やかで仲の良いご夫婦です。
夫の政利さんは、15才で志願して海軍の海兵となり、軍艦の乗組員でした。
3度目の航海。フィリピン沖で米軍の爆撃を受け、負傷し意識を失い、気がついたらマニラの病院のベッドに横たわっていたそうです。
右頬に重傷を受け、命からがら日本に搬送された後も長い入院生活。
高知に帰ってきても手術を繰り返し、なにかとご苦労が絶えなかったそうです。すれ違いざまに顔の傷を笑われたこともあったとか。
この撮影の日は、春の訪れを告げるようなぽかぽかと暖かい日差し。
おやつにミカン、まんじゅう、熱いお茶。夫婦仲良く2ショット。
あのとき軍艦の甲板で燃えさかる爆撃に怯えていた少年に、今日のこの穏やかな日常を伝えてあげたくなりました。

高峯神社 | 石川吾朗 寛大

今回は「高峯神社」。
峯石原の上、安吉(やすよし)という集落にあるこの神社、鬱蒼とした森の中、長い山道のような参道が一本山頂まで延びています。
光は柔和、空気は清涼、苔はフカフカ。洗い清められる場所。
うる覚えなのですが、これは以前耳にした伝説。
「その昔、宇佐(土佐市)の海の沖に竜が居座ったことがあった。漁師たちは魚が獲れなくなりたいへん困り、海の神様に相談に行った。海の神は民の声を聞き、竜に近づき、おもむろに蹴っ飛ばした。それでようやく民は魚を獲ることができるようになった。めでたしめでたし。この竜がいたところ、それが現在宇佐町の竜という地名になっている。」
そしてこの竜が蹴っ飛ばされて飛んできた先がこの高峯神社なのだそうです。
今回の写真に話を戻すと、2人の子供は石川吾朗くん寛大くん兄弟。
子供たちにとってはどこでも遊び場所。
「トトロはどこ〜?」と元気よく走りまわってくれました。

西峯千枝さんは、とさちょうものがたりの新連載「ほのぼのと」でも素敵な文章を書いてくれました。
「ほのぼのと」、同世代の女性5人がリレーで書いているエッセイです。その時代にこの土佐町で生まれ育った人にしか書けないような話ばかり。千枝さんのお話に限らず、こういったこの町ならではのストーリーを、ゆっくり丁寧に残していくことが大切だと考えています。