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アラスカからの手紙

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富貴子さんから届いたカード。両方ともデナリが描かれている

ある日、編集部にエアメールが届きました。封筒にはAlaska という文字が。どなたからだろうと封を開けると、一枚の美しいカードが入っていました。富貴子ワリスさんという方からでした。

富貴子さんは「とさちょうものがたりZINE09」を手にし、読んだ感想を綴ってくださっていました。

 

とさちょうものがたりの雑誌09号を読ませていただきました。

私の親友で土佐町の立割に住んでいる上田千佳さんが送ってくれたのです。

私の叔父の筒井賀恒さんのお話が出ており、大変懐かしく思いました。

その昔、私は「伊野町清水川窪」というところから、深い植林の山道を歩いて芥川にいき、叔父の家で数日お世話になり、楽しい時をすごしました。

高峯神社にも参拝したことがあります。

そこに生きる人々のお話が思いやりある言葉で綴られて文章となり、心が打たれるものがありました。

いつの世にも人と人との心のつながりは大切なもの。一つ一つの物語は誠実に生きる人々の美しい姿であり、学ぶことも多くありました。

それぞれの物語は私たちの心の糧となります。

これからもとさちょうものがたりの出版が長く続きますよう応援しております。

富貴子 ワリス

 

一冊の「とさちょうものがたりZINE」が海を渡り、遠くアラスカまで届いた不思議を思います。

富貴子さんの元へ届いたのは、富貴子さんのご友人が土佐町にいて、本を封筒に入れ、切手を貼り、郵便局から送ってくださったからです。一冊の本は、私の知らないところでたくさんの人の手を介し、旅をしていました。そのことを思うと胸が震えます。

デナリ国立公園に聳えるデナリ(マッキンリー山)が描かれたカードは、自らの足元は常に広い世界と繋がっていることを思い出させてくれました。

調べてみると、デナリは北アメリカ大陸の最高峰。きっとアラスカの方たちにとって、デナリはいつも自分達を見守ってくれている、原風景のような存在なのかなと感じました。

いつかアラスカを訪れ、富貴子さんとお会いできたらと願っています。

 

富貴子さんにお返事を書き、記事として掲載することの許可をいただいています。

 

とさちょうものがたりZINE09が発刊です!

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高知新聞に掲載されました!

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高知新聞に掲載されました!

大豊町の障がい者支援施設「ファースト」のメンバーさんが描いた絵が、ポロシャツになりました!

高知新聞に掲載されてから、町の方をはじめ、多くの方からご注文いただいています。ありがとうございます!

現在、せっせと印刷中です。

『大豊町ファーストが製作したポロシャツを、大豊町ファーストが印刷作業を行い、販売。そして利用者さんのお給料として、その売上の一部が手を動かして仕事をした利用者さんに還元されていく。』

こういった仕組みになっています。

皆さまからのご注文、お待ちしています!

 

ポロシャツで大豊町PR

町制50年特産ユズをデザイン

【嶺北】
長岡郡大豊町制50周年を記念したポロシャツがこのほど完成した。デザインや製作に携わった障害者就労支援事業 所「ファースト」(高須) の利用者は「たくさんの大豊町の人に着てもらいたい」と呼び掛けている。

土佐郡土佐町の魅力を発信するウェブサイト「とさちょうものがたり」編集部の石川拓也さん(47)が企画。同編集部は5年ほど前から、施設利用者らと同調をPRするポロシャツを製作、販売している。

今年は初めて大豊町をテーマに製作。ポロシャツ背部には利用者が描いた町特産のユズのイラスト、胸部には合併前の旧4村(東豊永、西豊永、大杉、天坪)の名前などをあしらったロゴがプリントされている。

イラストやロゴの刷り上げも利用者が行い、収入につなげている。

「ファースト」に通う小笠原照幸さん(58)は「プリント作業はほぼ初めてだったけど、イラストの白い線と生地の色合いをうまく合わせられた」と話していた。

ポロシャツは黒や緑、赤など10色で、1着2,500円(税込み)。注文はファースト(0887-72-1570)か同編集部(0887-72-9260)で受け付けている。

(谷沢丈流)

 

 

 

*色やサイズについては、こちらの記事をご覧ください。

【販売開始】大豊町オリジナルポロシャツ2022

 

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おたよりの紹介

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「とさちょうものがたり」が始まってから、お手紙やはがき、メールなど、編集部へたくさんのお便りをいただいています。今まで届いたお便りはすべて大切に読ませていただいています。なかには文通のようにはがきでのやりとりが続いている方も。心を寄せてくださっている方がいるということは、私たち編集部にとって大きな励みとなっています。

 

3月のある日、編集部に一通の手紙が届きました。高知市のHさんという方からでした。

Hさんは「とさちょうものがたり ZINE09」を手にした感想を綴ってくださっていました。09号は、とさちょうものがたり編集部の鳥山が、土佐町の5組の方たちの生き方を描いたエッセイ集。その中に、16歳で志願して海兵になり、従軍した筒井政利さんのお話があります。Hさんは、ご自身のお父さまと筒井さんの姿を重ね「もっと父から話を聞いておけばよかった」と感じたそうです。

 

【高知市 Hさんより】

とさちょうものがたり編集部のみなさま

先日、大学生の二男と初めて土佐町に行きました。 以前は幡多に住んでいましたので、土佐町はほんと縁のない地域でした。

先日の高知新聞で三樽権現の滝を見て、 春休みに帰省してごろごろしていた息子を誘って行ってみることにしました。

水の綺麗さに感動して心が 洗われたような気持ちになり、来て良かったと心底思ったことです。

数日後、 とさちょうものがたりという冊子を目にして、 あっ土佐町だと思い手に取ってみました。

まず、 編集長の石川さんのはじめのことばに魅かれ、素晴らしい取り組みだと思い読み進 めることができました。

「地図の記憶」 筒井政利さんの記事を読ませて頂いている時、自然と涙が流れてきました。父に聞けなかったことを筒井さんが話して下さっているように思えたのでしょう。

読みながら、つらい経験を語り伝えて来てくださった筒井さんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。それと同時に筒井さんにどうかこれからもお元気でいてくださいとお伝えしたい気持ちになりました。お伝え頂けたら嬉しく思います。

私の父は、生きていたら96歳になります。 53歳の時闘病の末亡くなってしまいました。私はその時17歳でした。

父が10代で志願して戦争に行ったことは聞かされていました。その時は、どうして自分 から志願したのだろう、まだ戦争に行かなくてもいい年なのにと思ったことでした。けれど 父と深くそんな話をすることもありませんでした。

父が亡くなってから、いっぱい話を聞いておけばよかったと思うことがたびたびありました。ですから、今回筒井さんの記事を読ませていただきその思いが通じた気がしたのです。

父も海軍に所属していて、まさに筒井さんと同じ戦争体験をしてきたのだと思います。筒井さんのお言葉の一つひとつが胸にささります。 聞かせて頂きほんとうにありがとうございます。

今の世界情勢に筒井さんも胸を痛められている事と思います。 一日でも早くウクライナ に平和が戻ってくることを祈ります。世界中に戦争がなくなることを願ってやみません。

編集者の石川さん鳥山さん素晴らしい取り組みをありがとうございました。

これからもどうぞ多くの人たちに言葉のたねを。

 

編集部は、Hさんから届いたお手紙を筒井さんの元へもお届けしました。筒井さんは目を細め、本当に喜んでくださいました。

一冊の本を通して、筒井さんの歩んできた人生とHさんの人生が重なる不思議を感じます。

人間には、その人生を歩んできた人だけが語れる「言葉のたね」が詰まっています。筒井さんが語ってくれた「たね」が、Hさんの元へ届き、Hさんの懐でちいさな芽を出した。人間のことばは、人間に届く。このお手紙は、そのことをあらためて実感させてくれました。

 

Hさんのお手紙にあった、「今の世界情勢に筒井さんも胸を痛められている事と思います。 一日でも早くウクライナに平和が戻ってくることを祈ります。世界中に戦争がなくなることを願ってやみません。」。

きっと世界中の多くの人たちが同じ思いを共有していると思います。少しでも早く誰もが安心して暮らせる世界を取り戻せますように。

そして、もう二度と、Hさんのお父さまや筒井さんが経験した戦争を繰り返してはならない。そう強く感じています。

 

Hさん、お手紙をありがとうございました。とさちょうものがたり編集部は、Hさんからの「言葉のたね」をしっかり受け取りました。

 

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高知新聞に掲載されました!2022カレンダーTAIBOKUHEN!

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高知新聞に掲載されました!!

2021年12月1日、ただいま絶賛発売中の「2022カレンダーTAIBOKUHEN」についての記事が高知新聞に掲載されました。

高知新聞嶺北支局の谷沢丈流さんが記事を書いてくださいました。

写真は、大豊町の障がい者支援施設「ファースト」でカレンダーお披露目会をしたときの一コマです。前に座っているお二人は、西山博子さんと上村三枝子さん。昨年に引き続き、とても楽しみながら文字を制作してくださいました。

この新聞記事をきっかけに、ファーストさんにはたくさんの問い合わせがあり、まとめて購入してくださった方もいるとのこと。ファーストさんを大切に思い、応援してくださっている方の存在をあらためて感じる出来事だなあと思います。「本当にありがたいなあと思います」と、ファーストの職員さんが話していました。こういったお話を聞かせていただいて、編集部もとてもハッピーな気持ちをいただいています。

私たち人間は、互いを大切に思う気持ちを交換しながら暮らしているのだなと思います。このカレンダーが「あなたのことを大切に思っているよ」というメッセージの一つになれたら幸いです。

 

個性光るカレンダー制作

嶺北の施設通所者
土佐町などで販売

嶺北地域の障害者就労支援施設利用者が日付をデザインした、2022年のカレンダーが発売された。土佐郡土佐町の魅力を発信するウェブサイト「とさちょうものがたり」編集部が企画。施設通所者は「みんなの個性が出ている」と味のあるカレンダーをPRしている。

同編集部は、新型コロナウィルスの影響で売り上げが減った施設の支援や利用者の収入向上を目的に、昨年からカレンダー作りに取り組んでいる。今年は土佐、本山、大豊町の3施設の利用者約20人が制作に参加した。

カレンダーの日付は、ペンや絵の具、切り絵や葉っぱなどを使ってデザイン。漢数字やイラストも交じったユニークな発想で描かれている。

カレンダー表紙のロゴは、大豊町の支援施設「ファースト」に通う大尾剛さん(34)が作成。朱色で力強く「TAIBOKUHEN」と描かれており、大尾さんは「嶺北といったら大木」とにっこり。同じく「ファースト」に通う西山博子さん(34)は「みんなでワイワイ協力しながら作れた」とほほ笑んだ。

税込み1,500円で千部限定。土佐町役場に隣接する同編集部や同町のスーパー「末広」、高知市の金高堂書店本店などで販売している。問い合わせは同編集部(0887・72・9260)へ。

(谷沢丈流)

 

カレンダーの販売先はこちらです。

【嶺北の3施設】
・どんぐり(土佐町)
・しゃくなげ(本山町)
・ファースト(大豊町)

【土佐町内】
・末広ショッピングセンター
・うどん処繁じ
・カフェZOE
・お菓子工房Dolce&Merenda
・とさちょうものがたり編集部(とさちょうものがたりのネットショップでも販売中)

【高知市内】
・金高堂書店  本店
・高知蔦屋書店

【県外】
・クレヨンハウス大阪店(大阪府吹田市)
・恵文社一条寺店(京都市)

 

 

「2022年カレンダーTAIBOKUHEN」販売開始!!

カレンダーお披露目会

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お便りの紹介

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とさちょうものがたりが始まってから、お手紙やはがき、メールなど、たくさんのお便りをいただいています。今まで届いたお便りはすべて大切に読ませていただいています。なかには文通のようにはがきでのやりとりが続いている方も。心を寄せてくださっている方がいるということは、私たち編集部にとって大きな励みとなっています。

 

先日、絵本作家の西村繁男さんからお葉書が届きました。

2018年、西村さんは奥さまのいまきみちさんと共に土佐町立みつば保育園を訪れ、絵本の読み聞かせをしてくれました。その後も新しい絵本が出版されるたびに送ってくださり、土佐町立図書館には西村繁男さんの絵本がたくさん並んでいます。

高知市出身の西村さんですが、西村さんのおじいさんは土佐町旧地蔵寺村の村長だった西村繁太郎さん。幼い頃、繁太郎さんの家に遊びにきては地蔵寺川で泳いだそうで、土佐町にはとても懐かしい思い出があると何度も話してくれました。

 

前略

「とさちょうものがたり08」ありがとうございました。

窪内さんの文章はとてもおもしろく拝見しました。川を中心とした子供時代の生活、自然と密接につながっていた時代、体験からいろんなことを学んでいた様子、とても興味深いものがありました。

ぼくの育った高知市の家の前は鏡川で、そこで遊んだ思い出は心に残っていますが、窪内さんと川の関係の深さにはとうていおよびません。

山や川の風土はそこに暮らす人々にとても大きなものを与えてくれたのですね。

便利になったこの時代、さてと考えるものがあります。

一つ一つていねいに掘りおこしてくれてありがとうございます。お元気で。

PS . 写真もいいものでした。

 

山や川、空や土や風…。自然の数々は、コンクリートの上では味わえない何かを届けてくれます。

西村さんといまきさんに、また土佐町でお会いしたいです。

 

西村繁男さんが土佐町にやってきた!

 

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シカのシンカ 高知新聞に掲載されました!

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2021年7月21日、高知新聞に「鹿の角ガチャ」についての記事が掲載されました。高知新聞嶺北支局長の竹内将史さんが書いてくださいました。

「鹿の角ガチャ」については、2021年6月11日の高知新聞でも取り上げていただき、多くの反響をいただきました。この記事が掲載されてから、編集部の元へは続々と鹿の角が届き始めました。土佐町の猟師さんが「よかったら使いや〜」と角を持ってきてくれたり、大豊町の障がい者支援施設「ファースト」にも角がどっさり入ったダンボールがいくつも届きました。大豊町の民生委員さんが知り合いの何人もの猟師さんに声をかけてくれたそうです。

また、ガチャガチャを置いてくださっている土佐町の繁じさんには「ガチャガチャを回しに来ました」という人もたくさん来てくださっています。いつも行列ができる人気のうどん処 繁じさん。お忙しいなか対応してくださっていることに本当に感謝しています。

同じく、ガチャガチャを置いてくださっている高知蔦屋書店に行った人から「子どもたちがガチャガチャに群がっていました!」という報告もいただきました。

私たち編集部以外にも、鹿の角ガチャの取り組みに心を寄せてくれる人たちがこんなにもいるのかと感じた出来事の数々でした。多くの人たちが表してくださった行動や言葉から、私たち編集部はどんなに励まされたでしょう。一人ひとりの人たちに心から、ありがとうございます、とお伝えしたいです。

 

とさちょうものがたり編集部はこれからも今できることを考え、多くの人たちがハッピーになれるような在り方をつくっていけるよう精進したいと思います。

 

山間の営みには、いくつもの学びがある。取材してイメージが一変したのがシカ。 厄介な鳥獣は、大きな恵みでもあると知った。

まず肉。正直言えば小さい頃に食べて以来、臭くて硬いという偏見があった。だが処理や調理次第では柔らかく、とびきりうまい肉だ。

牛肉と比べ、脂質は6分の1で鉄分は2倍。ビタミン類も多い。 高タンパク低カロリーの健康食材は、市場拡大の可能性を秘めている。 香美市のジビエ料理人の下には、全国からファンや同業者が訪れていた。

県内にはシカの革製品を手掛ける人もいる。それは知っていたが、恵みはまだあった。

シカの角。古くから金運や武運向上、水難よけのお守りとして重宝されてきたという。土佐町の「とさちょうものがたり」編集部は、お守りのガチャガチャ(カプセル玩具販売機)を町内と高知市に設置した。

記事で紹介したこともあり、売れ行きは好調だとか。お守りは町内の障害者就労支援事業所でも加工しており「利用者のためにも役立てて」と編集部には町内外の住民から家に飾っていたシカの剥製や角が続々届いている。加工に使う工具も住民が持ち寄ってくれたという。

編集部は「障害者らの仕事ができて、 山の文化に触れることのない子どもたちに面白がってもらえれば」と、もうけは二の次。取り組みをまねたいという町外関係者にも、どうぞどうぞと寛大に接する。 温かな輪の広がりに心が和む。

シカはすごい。その真価を生かした活用法の進化が知れ渡れば、山の心地よさにも多くの目が向くと思っている。

 

集まる鹿の角(ありがとうございます)

 

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JA広報通信に掲載されました!

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ある日、編集部に一本の電話がかかってきました。

それは農協の冊子「JA広報通信」のライター、則竹知子さんからでした。

「地方のメディアを取材しています。ウェブで『とさちょうものがたりZINE』を知り、気持ちを込め、こだわりをもって作っていることを感じました。創刊の経緯や思い、どのように製作しているかを取材させてほしいのですが」とのこと。

則竹さんは「とさちょうものがたりZINE」を読み込んで、取材してくださいました。

 

インタビュー記事の一部をご紹介します。(全文は写真で読むことができます。)

 

 

−創刊の経緯を教えてください。

石川

創刊の1年ほど前に、町のウェブ サイト(以下サイト) をオフィシャルとは別に新しく作りたいという話を町役場 の人から聞きました。 話の流れで私がや ることになったとき、 名所やおいしい店 紹介など、ネットで検索すれば出てくる ような情報ではなく、もっと深くて捉えどころのない田舎の価値や、言葉になりにくい良さを伝えるサイトにしたいと思 いました。 サイト開設後は、コンテンツを増やしたり、リアルの企画と連動させたりと、 土佐町の魅力を発信するためいろいろと取り組んでいました。

あるとき、東京で活動する知り合いの絵描きを町に呼び、 1週間の滞在の間に 町の人たちの絵を描いてもらう企画を立 てました。 描いてもらった本人はもちろん、周りもとても喜んでいる姿を見て、 これをまるごと一冊にしよう! という話が出てきました。お年寄りの多い町なので、皆に見てもらうにはサイトだけでは限界があります。形として残せるものとして、『とさちょうものがたりZINE』が誕生しました。2018年7月のことです。

(中略)

 
 

−インタビューや撮影で心掛けていることはありますか。

 
鳥山
今まで話を聞いた人たちは、以前から関係のあった人たちが多く、その関係を踏まえて深い話を聞くことができた気がします。 今後はあまり接点がなかった人からも話を聞く機会が増えると思うので、先入観を持たず、その人に共鳴する部分、琴線に触れる言葉を見つけられたらと思います。

たまたま土佐町に来て、暮らし、その人と出会えたことは奇跡みたいなこと。記しておかなければという使命感、会えて良かったという思いを込めて今まで話を聞いてきたつもりですし、これからもそうでありたい。
どんな風に聞き、書いたら、その人となりが伝わるか。もっと言葉の幅を広げたいです。

 

石川
写真も一緒です。 「とさちょうものがたり ZINE」という場所をいただき、仕事として関わる以上、技術を高める一方で、マニアックにこだわるのではなく、土佐町の土から育つ農産物のような写真を撮りたいと思います。人を撮るときって、相手との人間関係まで写る気がするので、そのときの楽しい雰囲気が写真から伝わるといいですね。

 
 

−ローカルメディアの魅力はどんなところにあるのでしょうか。 

 
石川
写真を使って、自分の手が届く範囲で物を作って届ける。それが相手をちょっと笑顔にすることができた、そんな手応えを感じることがあります。土佐町みたいなローカルの規模が自分にちょうど良い。「冊子が届いたよ!」「サイトの記事、更新したね!」などの声も直接聞けますし、町の人が「とさちょうものがたりZINE」を自分たちのものとして考えてくれていると気付いたとき、意外なうれしさがありました。この町に移住して、自分はこういうことをやりたかったんだと気付かされました。


鳥山
町の子どもも喜んで読んでくれている。友だちが載っていて、「次は僕も出たい」などと自分からリクエストしてきた子もいました。また、ご自宅に伺うと自分の写真が載ったページを切り取って部屋の壁に貼ってあったり、しわくちゃになるまで何度も読み返してくれていたり。言葉だけでないこうしたことも、やり続けるモチベーションになります。

 

 

今までやってきたことや普段考えていることを言葉にすることで、あらためて初心に帰るような気持ちになりました。

とさちょうものがたりが始まって5年目に入りましたが、今立っている場所から来た道を振り返る、このような機会をいただいて感謝しています。

則竹さん、ありがとうございました!

 

 

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鹿の角ガチャ!高知新聞に掲載されました!

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高知新聞 2021年6月11日朝刊

お守りにシカ角ガチャ

「わ!何かおもろいもんあったで〜」

土佐郡土佐町田井のうどん屋さんの店先。カプセル玩具販売機(ガチャガチャ)に子どもが群がっていた。100円玉を5枚入れ、レバーをくるくる。ポンっと出てきたカプセルを開けると…ひもが通されたシカの角。わ!ワイルド〜。

同封されていた土佐和紙の説明書によると、水難よけや豊穣祈願、金運、武運と、一つ一つご利益の違う「お守り」らしい。

手掛けたのは、土佐町の魅力を発信するウェブサイト「とさちょうものがたり」の編集長、石川拓也さん(46)。地域おこし協力隊員として同町に移住。「町の自然を生かしたグッズをガチャにしたら面白そう」と、2919年の任期終了時に販売機を購入していたという。

町の仏像を3Dプリンターでフィギュア化してみたり、河原で拾った石にペイントしてみたり …。カプセルの中身をあれこれ考えたが、しっくりこないまま2年。今年3月「突然ひらめいた」のがシカの角だ。

シカは国内外で神獣とされ、角はお守りとして重宝されているとか。石川さんは「町をPRして開運もできたら最高じゃん」と、住民から以前もらっていた角を裁断、加工した。

販売機は4月にうどん店に置いたほか、5月には高知市の「高知蔦屋書店」にも設置。有害鳥獣の新たな活用策に、他自治体から早速問い合わせがあったそうだ。

「東京とか都会でもうけるかも」と石川さん。住民の声も聞きながら、お守りの改良や新たなグッズ開発にも取り組むという。お守りの製作は、土佐町や長岡郡大豊町の障害者就労支援事業所の利用者にも担ってもらっており、売り上げの一部を還元する。

石川さんは、「みんなで面白がって、少しずつみんながもうける形になれば。ゴールは決めずゆっくり進めていきますよ」。カプセルには、町の温かい人情や夢も詰まっている。

(嶺北支局・竹内将史)

 

また改めて別の記事でもご紹介するつもりでいますが、この記事が出たあとで何人かの方々から編集部にご連絡をいただきました。

「記事を見たけんど、鹿の角が必要やったら、知り合いの猟師さんに聞いてもらってくるぞ」

といったお電話でした。

作業を担当する大豊町ファーストも、大豊町の方々から鹿の角を大量にいただきました。その角は現在とさちょうものがたりの編集部で預かっていて、御守りになるための加工待ちの状態です。

とてもありがたくもあり、背中を押されるような気持ちにもなります。

なかなか皆様に丁寧なお礼を返すことができていない状態ですが、鹿の角のひとつひとつは大切に使わせていただきます。この場を借りて感謝をお伝えしたいと思います。ありがとうございました。

 

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ポロシャツ「土佐あかうし」、高知新聞に掲載されました!

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今年の土佐町オリジナルポロシャツ「土佐あかうし」!

高知新聞に掲載されました!

「土佐あかうし」を描いてくれたのは、絵描きの下田昌克さん。
下田さんは、毎年、土佐町オリジナルポロシャツの絵を描き続けてくれています。

 

土佐町の畜産農家の方たちに大切に育てられているあかうしは、穏やかで優しげな瞳が特徴。下田さんが描いたあかうしのつぶらな瞳は、まさにあかうしそのものです!

 

印刷は、こちらもずっとシルクスクリーンの仕事をしてくれている障がい者支援施設「どんぐり」(土佐町)と「ファースト」(大豊町)のメンバーさん。

背中いっぱいに印刷されるあかうしは迫力満点です!

 

ポロシャツに「あかうし」

土佐町PRへ製作・販売

【嶺北】
土佐郡土佐町の 魅力を発信するウェブサイト「とさちょうものがたり」の編集部は町をPRしようと、土佐あかうしが描かれたポロシャツを製作、販売している。
編集長で写真家の石川拓也さん(46)が企画し4年目 。これまでに地元の山菜や地蔵堂などをあしらったシャツを作ってきた。
今年は丑年に合わせ、「ずっとシャツにしたかった」 というあかうしをデザインに採用。 絵本の挿絵などを手掛ける下田昌克さん(53)=東京都が、同町の畜産農家が飼う牛を迫力満点にスケッチした。

 

プリント作業は、同町と長岡郡大豊町の障害者就労支援事業所の利用者が行い、収入につなげている。
石川さんは 「町をPRし、収益化も努める。皆が笑顔 になれる取り組みに育てたい」と話している。

 

1枚2500円。注文は 土佐町企画推進課(0887・82・2450) か「 とさちょうものがたり」 のウェブサイトから。
(竹内将史)

 

 2021年4月24日付の高知新聞に掲載されたこの記事。読んだ方から、電話やメールでたくさんのご注文をいただいています。
皆さま、ありがとうございます!

 

 

*ご注文はこちらからどうぞ!

土佐町オリジナルポロシャツ2021販売開始です!

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高知新聞に掲載されました!

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4月15日の高知新聞に掲載された記事です。

2021年1月から2月にかけて、高知県内9市町村の郷土料理を撮影し、動画を製作しました。DVDを作り、また県庁のYoutubeチャンネルでも公開されています。

高知県庁農産物マーケティング戦略課が、県内の郷土料理の保存と伝承のために立てた企画を「合同会社 風(とさちょうものがたりを運営している会社です)」として委託を受け、製作しました。

 

郷土料理  後世へ映像化

県配信 土佐町の編集者が取材

【嶺北】高知の食文化を後世に伝えようと、 県が郷土料理の作り方などを記録した動画をユーチューブで公開している。安芸郡東洋町の「こけらずし」や、宿毛市の「きびなごのほおかぶり」など九つ。動画を制作した 土佐郡土佐町の事業者 は「各地の多様で濃い文化を感じて」と呼び掛けている。

料理の作り手の高齢化や後継者不足を背景に、県農産物マーケティング戦略課が企画。土佐町をPRするウェブサイト「とさちょうものがたり」編集部の 鳥山百合子さん(44)と 石川拓也さん(46)が昨冬、約1カ月かけて取材・撮影した。

動画は今月上旬、同課が開設したユーチューブチャンネル 「JAPAN Cooking KOCHI」にアップ。イタドリやタケノコ、キビナゴなど食材を育む地域の風土や営みを交え、調理方法やレシピを紹介している。料理名の題字は嶺北地域の障害者支援施設の利用者が手掛けた。

石川さんは作り手の住民から「自然と調和した暮らしの大切さを学んだ」。同課は今後も動画を増やしたい考えで「記録の重要性を訴え予算化に努めたい」としている。

(竹内将史)

 

各動画タイトルや動画内の絵は、嶺北の3つの障がい者支援施設の皆さんに依頼し、描いてもらいました。

とさちょうものがたり編集部が取り組むシルクスクリーン事業でご縁のある「れいほくの里どんぐり(土佐町)」「りんどう(本山町)」「ファースト(大豊町)」の3施設の皆さんが気持ちを込めて描いてくれたグラフィックです。

3施設の皆さんが描いてくれた手書きの文字は、動画にあたたかさを加えてくれました。

このチームでのものづくりは、昨年秋に製作した「2021カレンダーTOKUBETUHEN」と同様です。今回もこのようなかたちで一緒に一つのものを製作することができ、とてもうれしく思っています。

 

撮影では東西に広がる高知県を縦断し、高知の郷土料理という文化を守り継いで来た方たちと出会うことができました。その経験は私たち編集部にとってかけがえのない財産となりました。

高知県9市町村で撮影した動画を、これから順次紹介していきたいと思います。高知のゆたかさを感じていただけたらとても嬉しいです。

どうぞお楽しみに!

 

 

 

 

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