「マッチと街」 マッチと街出版委員会 弘文印刷
パソコンのない時代に手描きで生まれた表現を感じ取ってほしい。マッチは店の名刺であり、広告であり、店主の憧れ、思いを表現したもの。
マッチのデザインは洗練された者ばかりでないが、この街の活気を支えていたことが伺い知れる。マッチ自体、遺産になりかけているが「あの頃」を想ってほしい。
1ページずつ開いて感じたことを声に出してみて。
ヘェーッ、ウワッ、オーッ、アハハ、エーッと言ってほしい。
でもね、よく通った店のマッチを見つけると、あの頃のあの時に瞬時に行けるんだ。とっておきの一張羅(わかる?)を着て(全身ね、いくつもないので、いつも同じ格好になるんだけどね)リキんでいたあの頃にね。
あの頃のあの時の友人達や同じ空間に居た人達、それぞれがそれぞれの生を一所懸命に過ごしてきただろうし、これからも続けていくのだろうね。
デザインに興味がある人には、呑む時のつまみの一品になりますよ。モノクロ写真も良いね。
藤田英輔