「俳句歳時記 夏」 角川書店編 角川ソフィア文庫
数年前、大先輩から句会に誘われました。全く素養がなく迷惑をかけるだけなのでと固辞したのですが断り切れず、仲間に入れていただきました。句集を読んだり句会で他の方の作品を拝聴するのはとても楽しいのですが、句作のほうは冷汗三斗。楽しいはずの句会が苦界になることもしばしばでした。
そんな中、ベテランの方が紹介くださったのが角川書店の俳句歳時記全4巻。藁にもすがる思いで買い求め、折あるごとに広げては「どうすればこんな句が読めるのだろう」と羨ましく思いながら、17文字の世界を遊びました。
市内を離れ句会への参加は難しくなってしまいましたが、せっかく素敵な地に住まうことになったのですから、ぼちぼちと勉強だけは続けていきたいと思っています。
古川佳代子