布団を敷いていざ寝るぞというときに、「今日は誰が母ちゃんのとなりで寝るのか」という問題が持ち上がる。
両脇あるうちの一方は、赤ちゃん専用と決まっているから、空いているのは反対側のみ。この場所を三人の子どもたちが狙う。少し前までこの場所をめぐって毎晩争いが勃発していたのだが、最近は平和的に日替わりで決まっているようだ。しかしながら、当番の子が寝入った隙に、その子と母ちゃんとの間に入り込むという高度な技が開発され、おちおち寝てもいられない。また、まだ小さい次男は、「泣く、ぐずる」というスキルによって特別待遇を得ることもあり、姉兄は油断できない。
その様子を横で見てる僕は、「父ちゃんのとなり、空いてるよ」と、声を掛けてみる。大抵無視されるか、「ひとりで寝るよりは、まし」と、こちらにやって来ることが稀にある。
そして、これはもう自慢の域に入るくらいなんですが、うちの子たちは皆相当に寝相が悪い。寝息が聞こえると同時に、あちらこちらにゴロゴロと転がりだし、結局、母ちゃんのとなりには赤ちゃんだけ。当人たちは、朝の自分たちの状態に疑問を呈することもなく、寝相が改善されることもない。
それでも、家族6人が布団を並べて寝られるのは、有り難いなあと思う。