外では乾燥した強い北風が吹き、木々を揺らしてる。
こんな寒い日にぴったりの作業は、米麹の仕込み。
かまどで米を蒸しあげれば、部屋も身体も温まり一石二鳥。
テーブルに米を広げると湯気が立ちのぼり、思わず深呼吸する。
人肌くらいに冷ましたら、麹菌を満遍なくふりかける。
しゃもじで丁寧に混ぜ、麹蓋に詰めて、豆炭こたつの中へ。
数時間ごとに温度を確認しながら切り返しをしていくと、こたつから段々米の甘い幸せな香りする。
三日後に米麹のできあがり。
今回のは味噌用だけど、たくさんつくっておいて冷凍保存しておけば、甘酒などを作るときに重宝する。
近所にあるスーパーの棚に麹菌の袋(しかも、醤油用と味噌用の二種類!)を発見したときは驚いた。
麹つくりが身近な土地ならではの品揃えだ。