この前の日曜日の昼下がり、近所で小学校一年生からずっと一緒だったチィちゃんと話していると、
「道端の、スイコキとか食べたでねぇ~」
という話になりました。
「そうそう!チガヤも食べたよねぇ。」
「スイコキは、酸っぱかったけど、チガヤはなんの味もせず、ただフワフワしちょったのに、何で食べたんやろうねぇ~?」
「あと、何、食べったっけ?」
「イチゴよ!イチゴ!」
「そうそう、竹で作ったイチゴ突きに入れて、潰して食べたでねぇ~。」
「山で取ったまま、洗いもせずにねぇ~。」
「きっと、虫もおったろうにねぇ~(笑)」
それに、冬には…と、チィちゃんが続けます。
「裏のお寺の坂で、ソリで、滑ったでぇ~。」
「ソリは、お兄ちゃんが作ってくれたがよ!」
「子供の頃は、雪もいっぱい積もったきねぇ~。」
私も、
「そうそう!私も滑った!滑った!」
「私には、誰も作ってくれる人はおらんかったき、きっと、チィちゃんのお兄ちゃんのソリを借りて滑ったんでねぇ~!」
それから…と、まだまだ続きます。
「運動場で、大人の自転車に乗って、稽古したでねぇ~。」
「そうそう、三角の所へ片足を斜めに入れて、乗ったでねぇ~。」
「そう!三角乗りって言いよったねぇ~。」
そういえば、たしか家には自転車が無かったので、これも、誰かほかの人の自転車だったはず。
誰に借りたんやろう?ただ、ひたすら、ギーコギーコと、練習したことしか思い出せません。
年上も年下も、男の子も女の子も、入り乱れての放課後での、光景です。
もう、60年も前のことになりました。
もう一度、あの頃に帰れたなら…。
もっと、勉強して、もっと…?
いやいや、きっと同じことをするんでしょうね。
そして、この思い出話は、これからもずっと生きてる限り、何度も何度も繰り返されることでしょうね。