毎年恒例のらっきょう作業。6月のある日、土佐町の和田農園で行われるその作業を私はとても楽しみにしています。
ゴールデンウィークが明けた頃、和田農園の和田計美さんから電話がかかってきます。
「今年も、らっきょうに来てもらえるろうかね?」
「もちろん!」
天気予報と計美さんの育てるトマトなどの野菜の生育状況とも相談しながら日程調整が行われ、今年は6月18日に決定。
作業自体も楽しいですが、何より楽しみなのは、計美さんの作るお昼ごはん!
らっきょう作業の日程を決める時に必ず聞かれる「お昼ごはん、何がいいろうかね?」
私は毎年、迷うことなく(遠慮もなく)、この2品を必ずお願いしています。
卵は飼っているにわとりの卵。贅沢に6つも割って、大根の入ったお鍋に溶き入れます。こんなに美味しい切り干し大根の煮物は、未だかつて出会ったことがありません!
コリコリコリコリ、歯ごたえがたまらず、つまみ食いが止まりません。春に収穫した、たけのこを干したものを柔らかく戻して味付けしたもの。私も作れるようになりたい。
計美さんの料理は土から生まれます。お米や卵はもちろん、大根もたけのこも、計美さんが山からの恵みに手を加えて一年中食べられるよう工夫したものです。もう何も入らない…というお腹を抱えて、また一年が巡ったのだという実感が湧いてくるのです。
→らっきょう漬けづくり(塩漬け編)に続く