「土佐の味 ふるさとの台所」 梅原真 取材,構成,デザイン (旧)高知県生活改善協会 編集 「
「土佐の食文化を愛する人たちの熱望を受け、30年ぶりにふたたび復刊」と、本の帯にある。
この本を発行したのは、高校の先輩だったこともあり、少しお高めの値段(2160円)だったが、お値段以上(どっかで聞いた?)の内容で、すぐ購入した。
【素材】
春、夏、秋、冬、年中の5ブロックに分かれていて、もう一度、旬の感覚をとりもどしていただくために、とある。
確かに、きゅうりやトマト、なす、ピーマンなどは年中、出回る。消費者の要望もあるだろうし、農家の収入の面でも致し方ないとは思うのだけれど…。
【料理】
市町村別に出ているので、生まれ育った土佐山田町(現 香美市)と、現在暮らす土佐町の両方を見ることができるのが嬉しい。
普通の料理ほんとは全く違っていて、聞いたこともない、食べたこともないお料理がいっぱい出てくる。
【暮らしの行事】
正月のもちつきは12月29日についたらいかん、とか、土佐町の神祭では、皿鉢の下に敷いた南天の葉っぱだけがさらに見える頃になっても帰らん衆を南天組と呼んだとか、知らないことだらけで面白い。
【名人登場のコーナー】
土佐町の和田幸子さんが、いたどり、わらびの塩漬け名人として出ているのも誇らしい。
発行した先輩の最後の言葉として「本棚の片隅で眠っているのではなく、できたらボロボロになって欲しい」とある。
「はい、先輩!ボロボロになるまで、愛用させていただきます」。