

「そして、バトンは渡された」 瀬尾まいこ 文藝春秋
今まで、自分より年上の作家の方が書いた本を読む傾向にありましたが、好きな作家の方々も、ご高齢になり、中にはお亡くなりになった方もいて、これからは、最前線で書かれている方の本も読んでみようと手に取った本です。
主人公の十七歳の女の子には、父親が三人、母親が二人。
そのたびに名字が変わる。
数奇な運命と考えがちですが、いつも回りから愛され、淡々とその流れの中で生きていく。
境遇を受け入れる力と、人間の持つ温かさを信じた視点にほっとしました。
田岡三代
この記事を書いた人
昭和27年生まれ、辰年の女。
30年間林業の仕事に関わる。現在は青木幹勇記念館に勤務。
家では、87歳の母・20歳の孫・ビスケ(犬)・ブブ(猫)・金魚20匹・メダカ30匹と同居。
ありのままの生き方が好き。
写真
とさちょうものがたり編集長。写真家。90年代アジア・アフリカ・ヨーロッパなどを旅し、その後アメリカ・ニューヨークに住む。2002年に帰国、以来東京を拠点に雑誌や広告などの撮影を手がける。2016年8月より土佐町在住。ウェブサイト:http://ishikawatakuya.com/