「星のような物語」 星野道夫 NHKプロモーション
写真家 星野道夫さんは1996年、取材先のカムチャッカ半島で事故により亡くなりました。
星野さんがもし生きていたら、お会いしたかった。星野さんの本を手に取るたびにそう思います。
星野さんのまなざしが伝わってくる写真と、星野さん自身の「軸」が隣に感じられるような文章がとても心に響きます。
「あわただしい、人間の日々の営みと並行して、もうひとつの時間が流れていることを、いつも心のどこかで感じていたい。」
「人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり勇気を与えられたりすることが、きっとあるような気がする。」
「これからどんな旅が待っているのか、自分自身にもわかりません。が、どれだけ長い時間をひとつの土地で過ごそうとまだすべて見ていないという心の白地図だけはいつまでも持ち続けたいものです。」
星野さんが暮らしたアラスカの空も、この場所の空も繋がっているんだということを思い出させてくれます。