「たゆたえども沈まず」 原田マハ 幻冬社
ゴッホの生涯を忠実に基づいてたどりながら、画商としてパリで画廊に勤める日本人を主人公にした物語。
読んだあと、30年近く前に買った名画シリーズのゴッホをゆっくりと見直した。
絵具屋のタンギーじいさんの肖像画、一緒に暮らしていたゴーギャンの肘掛け椅子等々、心に深く入っていく。
広島の美術館に「ドービニーの庭」が展示されていると記されていた。
絵心があるわけではなく、絵の価値もわからないけれど、この本を勧めて「感動したー」と言う友人を誘って訪れてみたい。
川村房子