「恵比寿屋喜兵衛手控え」 佐藤雅美 講談社文庫
インターネットで他の本を注文した時にお薦めとして紹介されていたので、購入してみた一冊です。
直木賞受賞作という事なので期待度も高まります。
導入部分のさりげない描写に促され、すんなり江戸へとタイムスリップできます。期待通りの面白さでした。
恵比寿屋という旅籠屋が舞台、そこの主人を中心に物語は展開していきます。
今でいう司法書士事務所も併設している旅籠なので、種々の人間模様が深い観察力で描かれています。
主人公が命を狙われるという複雑なサスペンス性も兼ね備え、先へ先へとページが進みます。