
上津川に先祖伝来のお家がある登美恵さん。
現在、お住いは田井の方ですが、こうして土地の面倒を見に、よく上津川に来ています。僕が通りかかったこの夏の日は、アメゴの池の掃除中。
上津川の茅葺き屋根のお家、と言えば知ってる人は「あ〜」っと思うでしょう。
田井の僕(石川)の自宅のお隣も、登美恵さんが面倒見てる土地で、一年の大半はきれいに花を咲かせています。
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土佐町の現在の人口です。(2017年6月末時点・土佐町公式サイトによる)
注:土佐町の総人口が3,997人(2017年4月末時点)から4,001人(6月末時点)に増加したことに伴い、当プロジェクト名も「4,001プロジェクト」に変更になりました。
“4,001プロジェクト”は土佐町に住む人々を、全員もれなく、写真家の石川拓也が撮影する計画。
念のため書いておくと、「全員もれなく」…あくまで目標です。
土佐町の人口の増減によって、タイトルもたまに変わります。 (敬称略・撮れたときに不定期更新)

高須の沢田健次さんと智恵さんのご夫婦です。(あと、牛!!‥お名前聞き忘れました。失礼!)
土佐町は希少なあか牛の生産者さんが数多い場所。健次さんと智恵さんもあか牛を何頭も育てています。
酪農や農業は、人間のタイミングを待ってくれない。動物や植物や天候が先にあって、人間の都合は二の次三の次。
経験者のように知った風に書いてしまいましたが、そういうお話をよく聞きます。そういうお仕事を長年している方は土佐町に多くいて、そうやって地に足つけて手を使い自然を相手に生きている方々は、会うたびいつも「なんか良い」と思います。
うまく言葉にならないので「なんか良い」なんですが、「なんか良い笑顔」のお二人です。

子供たちが写真を触り、間を走り回るのは楽しい光景でした
「石川拓也とさちょう写真展」が1ヶ月の会期を終え、6月30日(土)に終了しました!
会期中は町内外から500人ほどの方々に足を運んでいただいたとのことです。スタッフ一同厚く御礼申し上げます。
今回とても強く感じたのは「写真は見てもらって初めて完成する」ということ。
野に晒し‥という言い方は極端ですが、多くの人に見てもらってこそ一枚の写真はその役目を果たす。ということは、見に来ていただいたみなさまが、そこにいてくれたからこそ今回の写真展は完成することができたのだと思います。完成させたのはみなさまです。
様々な形で関わってくれた方々。もちろん見に来てくれた方(何度も来てくれた方もたくさんいました)、必要な資材を(ロープなんかを)くれた方、興味を持って取材に訪れてくれたメディア関係者、そして毎日の受付を1ヶ月間楽しみながらがんばってくれた方々、設営を手伝ってくれたスタッフ、全ての方々に感謝します。みなさまから本当にたくさんのエネルギーをもらいました。ありがとうございました!!
*実はまだ展示の撤去はしていません。予定は未定ですが、しばらくはこのままで置いておくつもりです。もし「見逃した!」という方がいたら会場の青木幹勇記念館に問い合わせてみてください。電話:0887-82-1600
*以前にもお知らせしましたが、展示写真は土佐町のみなさまに貸し出しできるようにします。ご希望の方は土佐町役場総務企画課(担当:和田亜美)までご連絡ください。
当ウェブサイト「とさちょうものがたり」は6月15日にオープン1年となりました!
これもひとえにいつも訪れていただいている読者の方々、そして楽しんで記事を作成してくれる執筆陣、様々な形で支えてくださっているたくさんの方々、みなさまのおかげです。改めて御礼申し上げます。
今回は1周年記念として、とさちょうものがたりが手がけた記事の中で、特にゲストを招いて開催された講演やイベントを、何回かに分けて振り返ってみたいと思います。

パクチーハウス東京・佐谷恭さん
ちょっと話が長くなるかもしれません。
現在の日本のパクチーブームの火付け役が、東京の経堂という町にあった「パクチーハウス東京」というパクチー料理専門店であることはよく知られている事実です。
ここで供される食事は全てがパクチー。何から何までパクチーで、パクチー好きなら天国のようなお店でしょう。
●「絶対失敗する」と言われながら繁盛店
このお店の店主が佐谷恭さん。佐谷さんは10年前にパクチーハウス東京を立ち上げたのですが、当時はもちろんパクチー料理専門店なんて世界のどこにも存在していなかった。この新しいアイデアを実現したかった佐谷さん、周囲に意見を求めたところ、「絶対失敗する」「危険すぎる」とネガティブな反応がとても多かったそうなんです。
それでも「世界初のパクチー料理専門店」というアイデアに熱中し挑戦したところ、パクチーハウス東京は予約困難な大繁盛店になりました。いつしか日本全体でパクチーブームとでも呼ぶべき現象が起き、パクチー料理店はあちこちにでき、コンビニで売っているお菓子やカップラーメンなんかにも「パクチー味」が登場しています。
●黒丸でパクチーフェス
2017年7月30日、とさちょうものがたりはパクチーハウス東京のスタッフと「1日限りのパクチーフェス in 黒丸」を開催しました。
黒丸という土佐町の中でも最も山奥にある集落。その旧・瀬戸小学校が会場です。ここで土佐町で採れる季節の食材とパクチーを掛けあわせたイベントを開催しました。
食材集めには、黒丸を始め土佐町の方々に大きく助けていただきました。「これ使って!」と野菜を持ってきてくれる方もいらっしゃいました。土佐町という土地の大きな底力を感じさせてもらったイベントとなりました。
当日は予想を超え、100名以上のお客様が集まっていただきました。四国はもとより、東京からわざわざ足を運んでいただいたパクチーハウスのファンの方々もいらっしゃいました。到着するとみなさんが笑顔で「遠い!」「ここまで山奥と思ってなかった!」などと笑顔で言われていたのが印象的でした。
スタッフ側から見たイベントは、バタバタのひと言。予期せぬことの連続で、厨房は戦場のような様相でした。料理をお待たせしてしまったお客様もいらっしゃったと思いますが、それでもニコニコと楽しんでいただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。改めてありがとうございました。
●ほんとにやりたかったこと
パクチーフェスを黒丸でやるにあたって、隠し味のようでいて大切にしていた思いがありました。
それは、店主の佐谷さんのストーリーを土佐町の、特に子供たちに少しでも伝えること。
先述したように、佐谷さんがパクチーハウスを東京に作ろうと考えたとき、そこに先駆者は一人もいませんでした。
ビジネスの先輩、飲食店の先輩はいても、パクチー料理専門店の先輩はいなかった。
周囲の「絶対失敗する」「危険すぎる」という意見を聞きながら、それでも佐谷さんは自分のやりたいことに耳を傾け、実現させました。結果は先に書いた通りです。
このストーリーには、「仕事」というものを考える上でとても大切なことが含まれています。誰かが作ってお給料の出るいわゆる「仕事」ばかりが仕事ではない。今はまだ世の中には現れていない新しいものが、多くの人をわくわくさせるような仕事になる可能性はあるのです。
●そのとき、あなたは誰の意見を聞きますか?
考えてみれば、当時佐谷さんに「絶対失敗する」とアドバイスした方々は、パクチー料理専門店に挑戦したことがない人たちばかり。そういった状況で、「ああやっぱりダメか」と諦めてしまうといったことは、もしかしたら世の中にとても多いのではないかと思います。
土佐町の子供たちがこれから将来の仕事を考えていく上で、佐谷さんのように「やりたい仕事を作る」という選択肢も存在するという事実を、少しでも伝えられたらいいなと考えていました。
念のため付け加えておくと、これは「夢を追え」という単純な話とは少し違います。佐谷さんもパクチーハウス以降に作ったお店を一つ失敗しているということも聞きました。そしてそれもこのストーリーには大切な要素なのです。
○以下は当時とさちょうものがたりで公開した記事です。
○パクチーフェスをきっかけに設立されたパクチー銀行土佐町支店もよろしくお願いします。