お揃いのズックを履いて学校へ行く前の一枚。この時、嶋村今子さん4年生、田岡三代さん1年生。
家が近所で、毎朝今子さんが三代さんを迎えに行っていたそうです。
この写真から60年後の今もふたりは仲良し。
今子さんがずっと大切にもっていた写真を前にして、昔の話も弾みます。
そして60年後の同じおふたり、同じ場所の写真がこちら。
三代さんが、今子さんとの思い出を書いています。
そのお話はこちら。
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お揃いのズックを履いて学校へ行く前の一枚。この時、嶋村今子さん4年生、田岡三代さん1年生。
家が近所で、毎朝今子さんが三代さんを迎えに行っていたそうです。
この写真から60年後の今もふたりは仲良し。
今子さんがずっと大切にもっていた写真を前にして、昔の話も弾みます。
そして60年後の同じおふたり、同じ場所の写真がこちら。
三代さんが、今子さんとの思い出を書いています。
そのお話はこちら。
「魔術師のおい ナルニア国物語6」 C.Sルイス作,瀬田貞二訳 岩波書店
本の左側に貼ってある丸いシール、これは「カンガルーハウス」という児童書専門店のシールです。私が生まれ育った神奈川県伊勢原市にあるお店で、本を買うとこのシールを貼ってくれます。今でも帰省した時にはお店に立ち寄りますが、お店の中は昔と変わらず、本という本があっちこっちに積み上げられ足の踏み場もないほど。本の匂いが立ち込めていて、一気に子どもの頃にタイムスリップするような感覚を覚えます。
子どもの頃、兄弟とカンガルーハウスへ行き、母が「好きな本を選んでいいよ」と言ってくれて、自分の好きな本を選ぶことがとても楽しみでした。
「魔術師のおい」はカンガルーハウスの人が勧めてくれた一冊。
どの本にしようかと迷っていた私を見て、本棚から緑の箱に入ったこの本を抜き出し「これは6巻だけど、ナルニアのお話の一番最初なんだよ」と話してくれたことを今でも覚えています。
ナルニア国のお話は全部で7巻あるのですが、これが長い長いナルニア国のお話と出会った最初でした。
「魔術師のおい」以外の本は図書館で借りて読んでいましたが、3年前、サンタさんが長女のクリスマスプレゼントにと、残りのシリーズ6冊を贈ってくれました!
長女が「サンタさんすごいね!うちにあるのが「魔術師のおい」ってちゃんと知ってるんやね!これで全部揃ったね!」と言ったことを覚えています。サンタさんは誰だったのかな…?
この本を手にするといろんなことを思い出すのです。
鳥山百合子
「猿猴 川に死す」 森下雨村 岳洋社
先日4001プロジェクトでもご登場いただいた桂月の杜氏・大原哲男さんが紹介してくれた一冊。
著者の森下雨村は土佐の生まれ。晩年も佐川町に隠棲し、日がな一日釣りと酒の日々を送っていたそうです。
交流のあった作家・横溝正史によると「親分肌で、常に周囲に若いものを集め、ちっくと一杯と人に奨め、相手を盛りつぶしては悦に入っていた」とのこと。
昭和40年に亡くなりますが、それも「ちっくと一杯やりすぎたのが原因である(横溝)」そう。
この一冊は本人の好きな釣りのことを書いたモノ。
「猿猴 川に死す」
題名からも土佐の匂いが漂ってきます。
石川拓也
。
「翻訳できない世界のことば」 エラ・フランシス・サンダース著,前田まゆみ訳 創元社
可愛らしい絵と一緒に、世界のことばが書かれています。
ペルシア語「TIÁM /ティアム」 ”初めてその人に出会った時の自分の目の輝き”
…特別な誰かに出会った、とっても幸せでキラキラとした、そんな瞬間を表すロマンチックなこ とばです。
私が留学したフィンランドのことばも、もちろん載っています。
「Poronkusema/ポロンクセマ」”トナカイが休憩なしで、疲れず移動できる距離”
…だいたい7.5km。トナカイと暮らす雪国らしい単位です。 しかし、現代のフィンランド語では、”トナカイのうんち/おしっこ”を意味します。北極圏の方で は、本来の単位としての意味も残っているかもしれません。
世界中をまわって、さらなる翻訳できないことばを見つけてみたいものです。
佐藤碧衣
「サリーのこけももつみ」 ロバート・マックロスキー 著/ 絵, 石井桃子訳 岩波書店
冬の間に食べるジャムを作るためにサリーとお母さんが「こけもも」を摘みに行ったら、クマの親子もこけももを食べにきていました。
サリーがバケツに摘んだこけももを入れる時の音、原書では “
石井さんは2008年に亡くなっていますが、ぜひお会いしてみたかったです。
サリーとクマのお母さんが出会った時の顔!(2枚目の写真)決まってこの場面でこどもたちは大笑いするのです。
クマのお母さんの「グフッ」というセリフをどう言うかが腕の見せ所。
今日はうまくいった!という日は、こどもたちも私もお互い満足して眠れます(笑)。
鳥山百合子
「はたらくことは生きること」 石田 榮 羽鳥書店
「働くことは生きること、いっしょうけんめい生きること。」
これは名著です。
現在90代のアマチュア写真家・石田榮さんの写真集。昭和30年代の高知県、主に第一次産業で働く市井の人々の姿が生き生きと残されています。
石田さんは、満州からの引き揚げ者から「徳国(とっこく)」という名のカメラを譲り受け、仕事が休みの日曜日に撮影していました。
高知の農村や漁村、石灰鉱山などに通い、そこで働く人々に優しい眼差しを向けています。
時は戦後の復興期。「もはや戦後ではない」という言葉が象徴するようなこの時代(庶民にそんな感覚はなかったようですが)の、豊かではないけれど沸々と湧き上がるようなエネルギーを、見事にフィルムに定着させた一冊です。
石川拓也