自然に囲まれて暮らしてると、はっとするような風景に出会うことがある。
それは、夜中外に出たときふと見上げた空で瞬く満点の星空だったり、朝日や夕日で焼けた雲が刻々と色を変える時間だったり、冷え込んだ朝に大根を収穫しようとしたとき葉についた霜の美しさに気が付いた瞬間だったり。
作業の手を止めて見惚れてしまうほど素敵な場面に立ち会えて、こんな土地に暮らせて本当に幸福だなと改めて感謝する。
と同時に、果たして僕はこの環境とともにしっかりと生きているのか?と自問する。日々の忙しさを理由に、見逃していることがたくさんあるんじゃないか、と思う。
冒頭で「出会う」と言ったが、それはこちらの一方的な想いで、僕が気付こうが気づかなろうが、風景はそこにある。心にも身体にも余裕を持って、ここに居ることを楽しみたい。
写真:笹からほど近い川の春の様子。普段は橋から見下ろしている風景も、別のアングルから見てみると全く違う印象を与えてくれる。