「怖い絵 3」 中野京子 朝日出版社
いきなり3を出してしまいましたが、もちろん1と2があってそれぞれとてもおもしろいです。
西洋絵画のいわゆる名作たちの、時代背景や裏の意図を丁寧に解説した、目からウロコが落ちるシリーズ。
ここに登場する絵画を集めた巡回展も開催されていたのでご存知の方も多いかもしれません。
画家がその作品に込めた思い、時にはそれは王族や権力者に弓を引くような危険な行為だったりもするのですが、文字通り命を賭けて作り上げた絵画が積み重なってできたものが現代から見る美術史なんだという、実はシンプルな事実を教えてくれます。