「おまんのモノサシ持ちや!」 篠原 匡 日本経済新聞出版社
梅原真さん関連の本が続きます。最近よく読んでます。
この本には梅原真さんが手がけた仕事の数々が、詳しいストーリーとしていくつも掲載されています。
その中でも、このタイトルとも梅原さんの流儀ともとても密接に関わる言葉、「モノサシ」。
若かりし日の梅原さん、高知県十和村の総合振興計画(自治体が10年に一回作るアレです)を依頼され、計画書に「十和ものさし」と命名します。
21世紀の未来に長く続く、十和村独自の視点でありながら世界にも繋がっていくような計画を、都会の価値観ではなく十和村のものさしで作る。
そんな意気込みを込めた計画、数十年以前に作られ、残念ながらその後の十和村で重用されることはなかったようですが、非常に示唆に富んだ内容です。
その計画書の表紙は梅原さんが庭で拾ってきた流木に目盛りを書き込み、「十和ものさし」としたもの。この表紙も素敵です。
石川拓也