「きみに読む物語」 ニコラス・スパークス アーティストハウス
10代の夏に巡り会ったブルーカラー育ちの若者とエリート階級の娘。理不尽な別れがあっても、若者は一途に愛を貫いた。離れて暮らした苦しい年月。そして偶然の導きによる再会。その後の平凡で幸せな日々。
数十年後、妻は病にかかり、日々の記憶を忘れてしまう。記憶をなくした妻に、毎日読み聞かせるのは、二人が出会い、別れ、そしてまた恋に落ちた現実のラブストーリー。
文中に「わたしはありふれた人間だ。ごくふつうの考え方で、ごくふつうの生活を送ってきた。記念碑などないし、名前もすぐに忘れられるだろう。でも、わたしには全身全霊をかたむけて愛する人がいる。いつでも、それだけで十分だった。」と…。
優しい純愛小説。著者の妻の63年間連れ添った祖父母の実話に基づいた作品で、2005年海外小説第1位に選ばれました。