「ローマ法王に米を食べさせた男」 高野誠鮮 講談社
最初タイトルを見た時、いったいどんな人が書いたのかと略歴を見たら、石川県羽咋市教育委員会文化室長・元科学ジャーナリスト、テレビの企画構成作家として「11PM」「プレステージ」など手がけた後、石川県羽咋市役所臨時職員となって、農林水産課に勤務して羽咋市神子原の限界集落の脱却に成功し、「スーパー公務員」と呼ばれるとありました。次々と限界集落を蘇らせる為に奇想天外な発想と行動で村人を動かしていく様がテンポよく書かれています。
とにかく、元マスコミにいた人なので、とてもPRが上手で、神子原米をブランド米にする為に、ローマ法王へ献上したり、日本酒を作って、有名なソムリエの田崎真也さんに飲んでもらったりと、ありとあらゆる困難に立ち向っている姿がすばらしく、一度この村へ足を運んでみたいと思わされる本でした。