この日は、積もるほどしっかり雪が降った。 雪景色にはしゃぐ末っ子を連れて、家の周りを散歩しながら「はて、これほど雪が降ったのはいつぶりだろう」と考える。そうだ、土佐町に引っ越してきて最初の冬に軽トラの腹を擦るくらいの積雪があったんだと思い出す。 季節が記憶を呼び起こす。 記憶が積み重なり、知恵となり、技術となる。 凍えるような気温にも、好奇心が勝り、懸命にとうちゃんの後をついてくる息子に成長を感じつつ。 この記事を書いた人 渡貫洋介 1972年千葉県生まれ。自然豊かな土地で子育てをしたいと、2013年土佐町に移住。20年間使われていなかった古い民家を仲間と改修し、五右衛門風呂や薪ストーブ、釜戸などを復活させ、薪暮らしを楽しむ。米や大豆などを栽培しながら、身の丈に合った自給的暮らしを実践中。子どもの成長や環境の変化と共に、暮らし方や生業も柔軟に対応するよう日々模索している。 1972年千葉県生まれ。自然豊かな土地で子育てをしたいと、2013年土佐町に移住。20年間使われていなかった古い民家を仲間と改修し、五右衛門風呂や薪ストーブ、釜戸などを復活させ、薪暮らしを楽しむ。米や大豆などを栽培しながら、身の丈に合った自給的暮らしを実践中。子どもの成長や環境の変化と共に、暮らし方や生業も柔軟に対応するよう日々模索している。 前へ 笹のいえ一覧へ 次へ