「地球家族」 ピーター・メンツェル著 TOTO出版
高校生だった時、題名に惹かれて購入したこの本は、度重なる引越しにいつもついて来ました。
世界中の様々な家族のもとを訪ね、家にある持ち物を出して見せてくださいと頼んで撮影した写真集です。
溢れるようなものの中に人間がちょこんと座っているような日本の家族。水をくみに行くためのロバを一頭しか持っていないというアフガニスタンの家族。
あまりの違いに驚き、そして、生活の仕方や言葉や肌の色、宗教などが違っても私たちは同じ人間であり、同じ地球に住んでいるんだという実感に背中がゾクゾクしたのでした。
世界は広い!いつだってどこへだって、飛んでいけるのです。
2枚目の写真はブータンの家族。
国民の大半が「幸せだ」と答えているブータン。「家にある持ち物」はこれだけです。
人にとって本当に必要なものは何なのでしょう。
鳥山百合子