「14ひきのこもりうた」 いわむらしげお 童心社
こんにちは!
ゆかりです。頑張って書いてみましたよ。
随分と春めいて参りました。花粉や黄砂がすごくて、鼻を取り外して洗ってしまいたいです。去年よりも酷い気がします。はっくしょい。むずむず。飼い猫が甘えてきて、鼻がやけにしっとり湿っていて、”しまさん(飼い猫の名前)も花粉症かしら”なんて思ってしまいました。しまさんは気持ちよさそうに撫でられていました。
さて今回の私の一冊はまたまた絵本です。
いわむらかずおさんの『14ひきのこもりうた』です。ネズミの家族を描いた14ひきシリーズは、割と有名ではないでしょうか。母が買ってくれていたので全冊ではありませんが、シリーズであります。
私はいわむらかずおさんの、筆のタッチがとても好きです。ネズミたちの毛並みや草木の豊かな緑、夕方独特の暖かな空気。夕飯のきのめのシチューや、薪焚きのお風呂に憧れたものです。14匹の1匹いっぴきに特徴があり、シンプルな文章にそれが垣間見えます。私は以前ネズミを飼っていたのですが、絵と実物がそっくりです。手足や耳の感じがとてもリアルです。おじいさんとおばあさん、お父さんとお母さん、10匹の子供たち。14匹の大家族の賑やかな夜がふけていきます。お母さんにお話を読んでもらって、子守唄を歌ってもらって子供たちは眠りにつきます。小窓に小さな虫がいるのが、なんとも可愛らしいです。
子守唄は優しいメロディで、心が暖かくなる言葉選びです。この子守唄には思い出があります。どんな時だったか忘れてしまいましたが、妹や弟に歌った記憶があります。昼間だった気がします。母や父の真似をして背中をポンポン叩いて、”ねむねむねむのき はをとじて…”。今思えばそんな歳も変わらない子供同士なのに、私はお姉ちゃんぶりたかったんだなぁと思うのでした。
またこの本は装丁をめくると別の絵が隠れています。そこも楽しいところです。手に取ったら是非めくってみてください。
ではこの辺で筆を置きます。
世界の人々がこの絵本の中身のように、家族で当たり前の幸せを得られますように。心から祈っています。