2022年1月

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

西野内小代

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『「失敗」の日本史』 本郷和人 中央公論新社

時代は変化し、文明は進化しようとも、人間の本質、本能、欲望に大した変化はなく、対象が少々異なる程度、歴史は繰り返す。

歴史に名を残した武士や大河ドラマ等で大々的にとりあげられる代表的な戦などについて、何故勝って当然の陣営側の負け戦となってしまったのか、誇張ともとれる状況などを筆者の知識や詳細な資料を元に謎解き風に解明している。

少人数で大群の今川軍に勝利し、今川義元をも討ち取ったことで有名な織田信長の「桶狭間の戦い」が人数的な誇張なのか、そして今川義元は何故生き延びる事を考えずに討ち取られたのか、納得のいく数字をあげ、当時の勢力図も考慮し、考察している。この伝説が太平洋戦争においても大国アメリカに勝利できるという刷り込みになったと指摘する。

因みに、今川義元は何としてでも生き延び、時の熟すのを待つべきであり、徳川家康(伊賀越え)や織田信長(金ヶ崎の退き口)のように、なりふり構わず逃げなかったことが最大の失敗であると述べられている。

歴史を学ぶことは未来への教訓であり、受験の暗記科目ではないと痛感。

 

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4001プロジェクト

西村卓士・西村真純・渡貫洋介・筒井孝善・伊藤敏雄 (地蔵寺河内神社)

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左から 西村卓士・西村真純・渡貫洋介・筒井孝善・伊藤敏雄

 

昨日の記事(地蔵寺河内神社)では舞を披露した女の子たちを紹介しましたが、今回は同じ神祭で”神の使い”として参加した男衆の写真です。

今回の担当は平石地区。平石の男性から4人が参加(毎回4人という決まりだそうです)して、神輿を担いだり、お供物を運んだり。神の使い、または一番左の宮司さん(西村卓士さん)の使いとして神事を円滑に運営する役割です。

毎年一度、神様とつながって祈りを届ける大切な仕事です。

 

 

 

 

 

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4001プロジェクト

西村卓士・伊藤愛浬・・渡貫ほの波・伊藤愛菜・上田英奈・田岡咲香 (地蔵寺河内神社)

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左から 西村卓士・伊藤愛浬・・渡貫ほの波・伊藤愛菜・上田英奈・田岡咲香

 

12月12日に地蔵寺の河内神社で開催された神祭。そこで「浦安の舞」を披露した地元の女の子たちです。一番左は元町長で宮司さんの西村卓士さん。

この神祭に参加するのは、主に上・中・下地蔵寺と平石の4地区の方々(立割も)。その地区に在住する小学校3年生から6年生の女の子たちがこの舞を舞うことになっているそうです。

辞書によると、「浦安の舞」とは、

・1940年の「皇紀二千六百年奉祝会」に合わせて新たに作られた神楽舞。

・全国神社に伝わる神楽舞を下地に宮内省楽部の楽長が作曲作舞したもの

とのことです。意外にも近代のものなんですね。

浦安の「うら」とは古語で「心」のことで、つまり「うらやす」とは心の平穏という意味があるそうです。千葉にある「浦安市舞浜」の地名は、「浦安の舞」が由来なんですって。

 

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私の一冊

山門由佳

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「あたらしい自分になる本」 服部みれい  アスペクト

20代は西洋医学を信じきっていた。けれどもなかなか身体のプチ不調から抜け出せずにいたそんな頃、この本に出逢った。

約十年…、 その中でも一番影響を受けたのが、「冷えとり健康法」。 冷えとり健康法の代表的ワザ、靴下の重ね履き。 それは絹→綿→絹→綿製の靴下を順番に最低4枚は履くという技。

絹は毒素を吸ってくれる作用があるのと、毒素は足裏から一番出ているということ。また絹の靴下の破れた箇所によって、身体のどこが悪いかまで言い当てる絹の凄いところ。

この靴下の重ね履きをしてから、いろいろと開眼してしまい健康おたくとなり、そのせいか、事実調子も良くなった。 でもちょっと騙されたと思って、とりあえず絹の靴下履いてみてほしい。 そこからきっとなにかがはじまります。

 

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笹のいえ

余熱暮らし

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家の改修などDIYは、あるものや廃材を利用。

日々の煮炊きや風呂の湯沸かしには、解体や間伐で不要になった木を薪にして使う。

回収した使用済み天ぷら油で車を走らせ、

道具や服、食材から子どものおもちゃも含めて、いただきもの多数。

 

僕らの暮らしは、他人が使い切れないもの、いらなくなったもので成り立っている部分が多い。

 

 

似たような生活をしている友人が「僕は、人の余熱で生きているようなものだ」と語ったことがあった。

新品(を購入すること)を最初に生じるメインの熱だとして、時が経ち持ち主が不要になった、または古くなった物を余熱と表現したのだ。薪ストーブの火を見ながら酒を飲んでいた僕は、その言葉を聞いて、そんな生き方も悪くないよなと思いはじめていた。

 

僕が何かをもらうとき、引き取るとき、それが相手にとって「嬉しいこと」であるかどうか考える。

例えば、廃材や廃油など、捨てるときに手間や処分料が掛かる場合がある。大量に余った食べ物は腐らせたり捨てられたりしてしまう。

そんな余熱を引き取って、再利用する。それは、相手はもちろん、僕らにとっても「嬉しいこと」なのだ。

 

写真:薪ストーブやかまどに火が入ると、発生した熱が家から出ていってしまう前にどうにか利用する。それぞれ適温と思われる場所にやかんや鍋などが所狭しと並ぶ。

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2022年、あけましておめでとうございます。

とさちょうものがたり編集部から、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

今年もまた、とさちょうものがたりは「必要なこと」と「できること」を全力で取り組んでいく所存です。

土佐町の方々、高知県の方々、また全国のとさちょうものがたりに関わっていただいている方々、皆さま本年もよろしくお願いいたします。

 

新年の抱負は「虎も笑う一年!」

大変なこと、苦しいことがあったとしても、みんなで力を合わせて乗り越えて、最後には下の虎のように笑えること。

できるだけこんな笑いをたくさんできるような一年にしたいと思っています!

 

笑う虎の一年に!

 

 

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