2022年10月

みんなのアルバム

だるま負い競技

  • 日時昭和32年

  • 場所旧地蔵寺小学校

  • 撮影者

  • 投稿者

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今回の一枚は、旧地蔵寺小学校(現  地蔵寺支所)にあったアルバムから。

1957(昭和32)年5月5日に行われた「子どもの日運動会」。「PTAと職員のだるま負い競技」の写真です。

白いかっぽう着を着て、もんぺ?をはいている人、スカートの人、スーツのズボンの人。皆、思い思いの格好です。だるまをバトン代わりに真剣勝負。だるまの受け渡しが難しそうです!

周りの子供たちも立ち上がって見ています。「頑張れー!」子供たちの応援する声が聞こえてきそう。子供たちにとって、親と先生の競技は盛り上がりますよね!

 

こちら、現在の地蔵寺支所の校庭です。先ほどの写真の背景にあった、白い壁の建物や石垣は健在です。東家の建っている場所には、かつて相撲の土俵がありました。

地蔵寺の人たちの賑やかな声が、今でも聞こえてくるようです。

 

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土佐町ストーリーズ

95年間のキヨ婆さんの思い出 16

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土佐町栗木地区に近藤潔さん(95歳)という方がいます。潔さんは書くことがとても好きな方で、今まで、高知新聞の「あけぼの」というコーナーに何度も投稿されてきました。とさちょうものがたりでは、「95年間のキヨ婆さんの思い出」と題し、土佐町で過ごした思い出を綴ってくれます。

 

未知の世界、高知市へ

昭和11年4月初め、私は11歳、4年生。兄は小学校卒業。妹は小学校入学、弟は4歳でした。

生まれ育った土佐郡相川の小さなあばら屋から、未知の世界、高知市へ。

両親の考えで、子供たちには何にも分からず。二度と帰ってはこないのか、少し不安のまま、高知行きの衣装、履いたことのなかったゴム靴、黒いスカート(ヒラヒラするのが嬉しかった)。持てるだけの荷物を持って、家の上の郡道に出た。周囲を見回して、サヨナラをした。

今まで考えたことのなかった寂しい気持ちがして涙が出てきたが、兄には見られたくなくて、そっと隠れて涙を拭いた。

高知まで八里と聞かされていたが、足には自信があった。幼い弟は山道は母に負われ、歩けるところは喜んで歩き、赤良木のトンネルを抜け、お昼前には土佐山の小さな食堂で一休み。

何年も使っていたおひつには、朝食の残りごはんが入っていて、そのおひつは、高知に住み着いてからも何年も使っていて、懐かしい思い出いっぱいのおひつでした。

椎野の峯までは道幅も広くて、坂道も少なくて、思ったよりも早くて「もうちょっとで椎野じゃ。高知が見えるぞ」という父の声に、兄、妹と3人で荷物をぎっちり抱えて走った。

峯近くなると、道幅も広く、車の通ったタイヤの跡もあった。

とうとう峠に着いた。

「ウワー」

3人で万歳をした。

初めて見る高知の街、85年過ぎた今でも蘇ります。小学校4年生の春のことでした。

それから85年過ぎて、現在95歳。

過去の思い出に、嬉しいことよりも悲しいことの多かった人生を振り返る毎日です。

 

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私の一冊

古川佳代子

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「本屋という仕事」 三砂慶明 世界思想社

誰かと待ち合わせするとき、みなさんはどこで待ち合わせをしますか?喫茶店?公園?文房具店?

学生のころから一貫して、わたしのお気に入りの待ち合わせ場所は本屋さん。ここなら早く着いても、相手が遅くなっても機嫌よく過ごせます。

本屋は本を買う場所ですがそれだけではありません。地域の情報発信拠点として、本を核に人と人、人と地域、地域と地域を結ぶ場所でもあります。

梅田蔦谷書店の人文コンシェルジュにして同点で本と人をつなぐ「読書室」を主宰されている三砂慶明氏編による多角度から迫る「本屋という仕事」。なにもなかった場所に本屋を起こした人、書店員として“本屋とは”に向き合い取り組んできた人、本屋に新たな付加価値を与えこれからの本屋のあり方についてユニークな活動を実践している人…。

日本各地の本屋とそこに働く書店員たちの生きる世界を生き生きと伝えてくれる一冊です。

 

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先日お伝えしました「まきのまきのレター」Tシャツ、高知県立牧野植物園での販売が始まりました!

 

↓ 製作時の様子を紹介した記事は、こちらをご覧ください。

「まきのまきのレター」Tシャツ

 

製作風景の一コマ。印刷しているのは土佐町の障がい者支援施設どんぐりの石川寿光さん。一枚ずつ、丁寧に印刷していきます。

 

高知の人がこの上なく敬愛する牧野富太郎博士をモチーフに作られた2種類のTシャツ。

株式会社ENYSiさまからのご依頼で、とさちょうものがたりのシルクスクリーンで印刷しました。

牧野植物園のショップで現在販売中です!

 

製作したTシャツが色々な場所へと旅立っていくことをとさちょうものがたり編集部一同、とてもうれしく思っています。

ありがとうございます!

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私の一冊

西野内小代

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インド洋 日本の気候を支配する謎の大海」 蒲生俊敬  講談社

日本から遠い海、という印象でしかない「インド洋」。

「謎」というキーワードにすこぶる惹かれ、加えて最近の異常気象も気になり、副題に惹かれて読んでみることに。

日本はインド洋から遠く離れてはいるが、ユーラシア大陸と隣り合っているという地理的条件によってインド洋の影響を受けている。

インド洋の熱帯海域における表面水温が、西側で異常に高くなり、逆に東側では低くなる現象(ダイポールモード現象)が日本列島の夏の異常高温の原因となっている。

冬の大陸高気圧が強力なときには北西季節風は強まり、日本列島は厳しい冬となる。そのようなときは、同時にインド半島やインド洋北部でも、強い北東季節風が吹きやすくなると考えられる。この風はとても乾燥しているが、日本海を渡ってくる時に大量の水分を含むために日本海側に豪雪をもたらす。

ソマリア海賊はインド洋の海流や季節風(ヒッパロスの風)を巧みに利用することによって燃料を節約、作業の安全(!)を考慮していたらしい。

海底温泉やシーラカンスの話も登場し、トピックス的な面白さもある。

 

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2023年のカレンダー制作が始まりました!2021年、2022年に続いて3年目の取り組みです。

今まで、高知県れいほく地域の3つの障がい者支援施設の皆さんに数字を描いてもらってきましたが、今年はれいほく以外の地域の障がい者支援施設の方たちも加わってくださることになりました。

これから、制作風景を順番に紹介していきます。

 

まずは、大豊町の障がい者支援施設ファーストから制作をスタート。

ファーストさんは、2019年の夏から、シルクスクリーンの印刷作業に週に2回ほど来てくれています。早いものでもう丸三年。今年は「大豊町オリジナルポロシャツ」を一緒に作り、現在330枚以上制作、販売しています。

カレンダーの制作も今年で3年目。今年もわいわいと数字や絵を描いてくれました。

 

マジックやクレヨン、折り紙や葉っぱ。好きなものを使って、数字を制作

 

カレンダーの表紙を作りました。一枚の画用紙に収まらず、2枚繋げて作った大作

 

自分で作った一番のお気に入りを持って、記念撮影!

ファーストの皆さん、ありがとうございました!職員の皆さんやメンバーの皆さんのご協力のおかげで、このカレンダーが成り立っています。

 


次回は、高知県香美市の社会福祉法人「愛成会」の障がい者支援施設 白ゆりさんでの作業風景をお伝えします!

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ほのぼのと

サワガニ

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案の定、今朝もサワガニがダイブしている。

雨の翌朝には、山からの水を受けている乳鉢のような白くて小さい容器にほぼ100%ダイブしている。小さな蛇口から常に山水が注いでいるその容器(水深15㎝位)からは自力では到底出られない。雨の翌朝には溜まった山水をこぼし救出する。当のカニさんは助けられているとは露知らず、ハサミを振り上げ抵抗する。

赤色の甲羅・くすんだ黒っぽい甲羅、時には親子なのか大小2匹。延べにしたら何匹救い出したことか!

子供の頃のサワガニの思い出といえば、大谷様の谷でチョコマカと小集団で遊んでいる(or食べ物を探している)姿である。ダムもなく、当然南越トンネルもなく、澄んだ山水がどこからともなく大量に流れ落ちてくる冷たくて清らかな谷。

旧森中学校の裏手を分け入っていく、先の見通せない曲がり角を通り抜けると別世界、オニヤンマの飛び交う浅瀬、その先は大きな岩から水が流れ落ちていた。

大きな岩の上流、池のように水を湛えた箇所、そこがサワガニ達の住処。隣には通称「大谷様」と呼ばれる由緒ある神社、子供の私にとっては少し畏怖の念を抱かせる霊域。

カニさんのいる水場にはなかなか踏み込めず、オニヤンマの戯れる浅瀬でよく遊んだ。大谷様は覚悟の必要な場所であった。故に、大谷様のサワガニには滅多に御目文字できなかった。

50数年後の今、サワガニが庭まで遊びに来てくれる。

しかし、何故に雨の日に限ってダイブする?

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私の一冊

山門由佳

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「ホームパーティ 和を楽しむ食卓12か月」 江川晴子 世界文化社

こちらに引っ越してきてから、人をお招きする機会がとても多くなりました。嬉しいことです。 幼少期から、お友達の家に遊びに行くよりも勝手知ったる自分の家に来てもらうほうが好きだった私なので、その流れがさらに加速しているのかもしれません。

「お招き」‥なんて洒落た言葉を使ってみましたが、わが家のリビングはトミカやらレゴやらメルちゃんやらが散乱し、なんとかそれらを部屋の隅に押しやり、体温計のぶっ刺さったペン立てと食堂かといわんばかりの大量の箸が箸立てに並んだテーブル(もれなく油性ペンで施された落書き付き)にお招きするのです。汗。

けれども、こちらの写真集にでてくるホームパーティはまさに「お招き」にふさわしいテーブルコーディネートばかりです。大人っぽくて、美味しそう。。。 いつかわたしもこんなテーブルコーディネートで「お招き」できるよう腕と技を磨きたいものです。

 

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土佐町ポストカードプロジェクト

2022 Sept. 田井

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田井 | 尾﨑由依

 

土佐町の市街地である田井で久々に撮影をしました。この季節、田んぼはきれいに実り、畔には彼岸花の鮮やかな赤。

彼岸花は、地元の方は「彼岸桜」と呼ぶ人も多いみたいです。彼岸に咲く桜、というのも体を表す良い名前ですね。

この撮影をした1週間後には、彼岸桜は一斉に白っぽく枯れ始めていました。このタイミングだからできた撮影だったということを後から知りました。

こちらに向かって畔を歩いているのは尾﨑由依ちゃんです。

 

 

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私の一冊

古川佳代子

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「サステイナブルに家を建てる」 服部雄一郎, 服部麻子 アノニマ・スタジオ

アメリカ、南インド、京都を経て、2014年に高知県移住された服部雄一郎さん一家。ご家族で楽しみながらプラスティックフリーやゼロウェイストの実践的な取り組み、サステイナブルな暮らしをされています。引越しによる刺激や発見を楽しんでいらした一家が大方向転換(?)。3年の道のりを経て、昨年家を建てられました。

家を育て、引き継いでいく「100年を目指す家」が建つまでのプロセスはそんじょそこらの物語よりも刺激的でドラマティックです。家を建てるって思いもかけないアクシデントも多々起こることだと思いますが、その苦労さえも楽しく語られる雄一郎さんと麻子さんお二人の洒脱な文章の素敵なこと!

おすすめの一冊ですがひとつだけご注意申し上げます。この本を読むと「家を建てたい病」に罹患するかもしれません。もし罹患されても責任は一切取りませんので、くれぐれもご用心くださいね。

 

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