「宮尾登美子の世界」 朝日新聞社編 朝日新聞社
宮尾登美子さんの本を夢中で読んだ時期がありました。彼女の自叙伝である「櫂」「春燈」「朱夏」「仁淀川」は特に印象が強くて心に残っている。
読み出すと次へ次へと気持ちがはやって止まらない。最近また読み返してみましたが、ほとんど記憶によく残っていてびっくりしました。
この本には彼女の人生の中で最もハードな部分であろう、生死の境を生き抜いた満州を半世紀ぶりに訪ねた時の彼女の心境や写真も載せられていて、私の知りたかった事もたくさん解決して、とても興味深かった。
この本は宮尾登美子さんにどっぷり浸かれる素晴らしい本だと思います。
藤田純子