「時生」 東野圭吾 講談社
東野圭吾のファンの次男の嫁さんが、このお正月の帰省にもって帰ってくれたなかの一冊です。
「時生」は主人公、宮本拓実のひとり息子。小学校、中学校の終わりころまでは元気で過ごしていた。
遺伝性の難病で、世界でも例が少なく治療法も見つかっていない。そのリスクは大きいといわれていたけれど育てるときめた。
中学生の終わりにその症状があらわれた。医師から、わかれの時が近づいていることを告げられる。
ふいに拓実は思い出した…。俺は、昔、時生に出会った。
俺は親に捨てられ、養父母にも裏切られ、どうしようもない毎日を過ごしていた。そんな時にあらわれた青年「トキオ」。読んでいてもいらいらしてしまうほどの拓実のやさぐれた毎日に寄り添うトキオ。
突然いなくなった拓実の恋人をトキオと追っていく。そして捨てざるを得なかった拓実の父や母の秘密もあきらかになっていく。
時生を通して過去・現在・未来が交差する。
ここから全くの余談です。
高知新聞の俳句欄に小、中の同級生が掲載されています。同級生というだけでにんまりしてしまいますねえ。
先日は第一席でした。
字花瀬 捨て田となりや 七日粥 光富充
よく出てますので、是非みてください。