皆さんこんにちは。健康スタジオ百歳製造所の林利生太です。
山々の木々もすっかり色づき、朝布団から出るのが「一大決心」のようになってきましたね。 「あと5分…」と自分と戦っているうちに、結局バタバタ起きる羽目になるのが最近の林のルーティンです(笑)。 吐く息も白くなり、嶺北の冬がいよいよ本気を出してきたなぁと感じる今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
さて、以前からこの連載で「山を走ります!」「お尻が爆発しました!」と騒いでおりました、11月9日に開催された「さめうらの郷湖畔トレイルレース」 ついにその決戦の日を迎え、無事に(命からがら?)生還してきました!
今日は、雨と泥と衝撃に満ちた「人生初トレイルレース」の全貌をご報告したいと思います。
まさかの雨、そして「高知らしすぎる」開会式
気合を入れて迎えた当日。カーテンを開けた僕の目に飛び込んできたのは、爽やかな秋晴れ……ではなく、しとしとと降り続く雨でした。
「嘘やろ…?」
ただでさえ初めての山道で不安なのに、コンディションは最悪の「雨」。 会場に着くと地面はすでに泥んこ状態で「これ、本当に走れるんかな…」「怪我したらどうしよう」と不安がピークに達していました。実際、大事をとって棄権された選手もいたほどです。

しかし、そんな重たい空気を吹き飛ばしたのが、この大会の開会式でした。 なんと、始まったのは鏡開き。 これから過酷な山を走るというのに、お酒の樽を割るんです(笑)。 さらに参加賞として配られたのは、スポーツドリンクではなく「お酒」。 「細かいことは気にせんと、まずは楽しもうや!」という、土佐町・高知県の豪快な県民性が全開です。これには全国から集まったランナーたちも驚いたと思います。
「ここ、道ですか?」衝撃のコース体験

そして、いよいよスタート。 意気揚々と山に入ったものの、そこには想像を絶する世界が待っていました。
これまで練習で走ったロードとは、わけが違います。 すぐ横に綺麗に舗装された道路が見えているのに、コーステープは無慈悲にも鬱蒼とした「雑木林」の中へ誘導しています。 「え、あっちの綺麗な道じゃなくて、こっちの藪(やぶ)を行くの!?」と疑いたくなるようなルート。
しかも、道幅は人一人がやっと通れるくらいの狭さ。 すぐ真横は急な山の斜面になっていて、足元は雨で「ぐちょぐちょ」「ドロドロ」のヌルヌル状態です。
「これ、一歩滑らせたら転げ落ちて、大怪我じゃ済まんぞ…」
大袈裟ではなく、本当に「最悪、死ぬかも」というリアルな恐怖を感じました。 一瞬でも気を抜けば滑落しかねない悪路。 「トレイルレースって、こんなに過酷で、こんなに『やばい』競技だったのか…」と、走りながら何度も冷や汗をかきました。
自分を褒めたい!予想外の好結果

そんな恐怖と泥んこの中、必死にバランスを取り、心臓をバクバクさせながら駆け抜けた結果……。 なんと、予想以上に良いタイムでゴールすることができました!
【第3回 さめうら湖畔トレイルレース 結果】
- タイム:1時間44分32秒
- 39歳以下男子:9位(41人中)
- 総合順位:22位(258人中)
どうでしょうか!? 初めてのトレイルレース、しかもあの劣悪なコンディションの中で、この順位。 こればかりは、素直に自分を褒めてあげたいと思います(笑)。
1ヶ月前、練習で坂道を100m走っただけで歩いてしまい絶望していた男が、ここまで走れるようになった。 直前に取り組んだファスティングでの減量や、準備してきたことが、あの過酷な山道で身体を支えてくれたんだと思います。
恐怖の先に見えた景色

走り終わってみて感じるのは、「恐怖」を乗り越えた先の、格別な達成感です。
確かにコースは怖かった。泥だらけで靴もウェアもめちゃくちゃになりました。 でも、自然の厳しさと真正面から向き合い、自分の身体ひとつで乗り越えた時の爽快感は、何物にも代えがたい経験でした。
そして何より、あの雨と寒さの中、危険な場所で誘導してくれたスタッフの皆さん、沿道で応援してくれた地域の皆さん。 その支えがあったからこそ、心が折れずにゴールテープを切ることができました。 本当に、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました!
本当にすごく過酷で辛いレースだったんですが、不思議とゴールテープを切った直後には「また走りたいかも」と思っている自分がいました(笑)。
もしこの記事を読んで、「自分も何か挑戦してみようかな」と思ってくださる方がいたら嬉しいです。 ただし、雨の日の山道だけは、くれぐれもご注意を!(笑)
泥汚れの洗濯と格闘した、百歳製造所でした🙆♂️



