石川拓也

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

石川拓也

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TRANSIT  N○ 54  「不思議で尊い世界の聖地へ」 ユーフォリア・ファクトリー

私(石川)もたまに撮影させていただいている旅雑誌「TRANSIT」の新刊(2021年12月)です。

数年前に、やはりTRANSITの仕事でオーストラリアの中心部、レッド・センターと呼ばれる地域に取材に行きました。赤い大地、乾いた空気、その中心には聖地ウルル。

2週間ほどの滞在で、アボリジニ文化と豪大陸の広さを堪能させてもらいました。

今回ご紹介している新刊は、「不思議で尊い世界の聖地へ」。世界の聖地が紹介されている中で、レッド・センター取材にあたり以前の誌面では使われることのなかったカットが掲載されています。

明け方のウルル。眠い目をこすりながら暗いうちから撮影を始め、じんわりと陽が昇ってきたタイミングで撮影した一枚です。

赤い土の上であのとき出会ったアボリジニの若者は、あの乾いた空気の中で今でも元気にやってるんだろうか。

このコロナ禍だからこそ、そんなことが無性に気になっています。

 

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4001プロジェクト

川田石油の皆さん (田井)

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本山町との境目近くに位置する川田石油の皆さん。私(石川)も週一ぐらいお世話になっています。

灯油の必要なこの季節には訪問頻度は多くなりますね。

「皆さんで写真撮りましょうよ」「じゃあみんなが揃ってる時がええ」という会話をしてから一年以上経ち、給油するたびに「どうですか?」と尋ねるものの「全員揃ってない〜」ということが続いていました。

ところが先日訪れた際に「今やったら全員いる!」とのこと。しかしあろうことかカメラを持っていない!

慌ててカメラを取りに戻り、お客さんとお客さんの合間を縫って撮影された一枚です。

左から、川田一仁さん・川田真水さん・川村浪子さん・村田永夏ちゃん・川田崇仁さんです。

 

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土佐町ポストカードプロジェクト

2021 Nov. 相川

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相川の秋模様。下には相川小学校の校舎が見え、その向こうにはところどころ色づいた秋の山並み。ポカポカ陽気の晩秋の午後の土佐町の風景。

お揃いのパーカーを着た3つの小さな背中は、近藤葵羽くん・芙羽くん・藍羽くんの三兄弟です。

 

 

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4001プロジェクト

西谷紅葉・怜美・和呼 (相川)

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10月のポストカードで撮影した相川の田んぼ。真ん中で舞を舞っていたのが西谷和呼ちゃんです。自分よりも大きい背丈のわらぐろが並ぶ晩秋の田んぼは、その目にはどのように写っているのでしょう。

この日はお父さんの紅葉さんとお母さんの怜美さんも一緒に付き添ってくれました。撮影が無事終わった後で、畦道で撮った家族写真です。

 

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土佐町ポストカードプロジェクト

2021 Oct. 相川

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相川 | 西谷和呼

 

土佐町の秋。撮影場所は相川の稲刈りを終えた田んぼです。

この時期、田んぼにはこの藁の三角が並びます。この三角、なんという名前なのか聞いてまわったところ、「わらぐろ」「わらすぼ」「すぼつき」とみっつの候補が出てきました。

このみっつ、どれもが正解なんでしょうか?もしくは三角のサイズなんかで呼び方が変わったりするんでしょうか? 詳しい方がいたらぜひ教えてください!

田んぼの真ん中で舞を踊るのは西谷和呼ちゃんです。

 

 

 

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4001プロジェクト

細見優太・あかね・芽生・果生・根生 (大渕)

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先日、「土佐町ポストカードプロジェクト」でご紹介した大渕地区。その撮影には大渕にお住まいの細見家3姉弟が参加してくれたのですが、そのとき一緒にこの家族写真も撮っていました。

ポストカードの記事にも書いたことですが、大渕は長いこと2世帯が暮らす集落でした。数ヶ月前から写真の細見家5人が新たに移り住み、現在では3世帯になっています。

この日は学校帰りの子どもたちを待って、夕暮れ時に撮影スタート。賑やかな子どもたちの声も聞きながら、雄大な大渕の景色の前で撮影しました。

 

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4001プロジェクト

森岡忠賢・拓実 (上ノ土居)

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左が、上ノ土居の大工の棟梁、森岡忠賢さん、88歳。そしてそのお隣が孫の拓実さん。

孫の拓実さんは祖父の忠賢さんを師とし、現在では大工さんとして独り立ちしています。

祖父から孫へ、継承される大工の技。忠賢さん曰く、拓実さんが若い頃は敢えてめっぽう厳しく接していたということですが、それもまた師の愛情ということなのでしょう。

そんな関係が少し羨ましくもあります。

 

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4001プロジェクト

川村長康

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現在は田井にお住まいの川村長康さん。
もともとのお育ちは、今ではさめうらダムに沈んだ柿ノ木集落です。長康さんのご実家は柿ノ木集落の中でも上の方に位置していたため水の下ではなく、写真のようにさめうら湖を下に見下ろすような場所にあります。
長康さんは今でも毎日のようにご実家の手入れをするために柿ノ木を訪れ、長康さんが世話をしたアジサイなどの植物が沿道を通る人の目を楽しませてくれます。

 

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土佐町ポストカードプロジェクト

2021 Sept. 溜井

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溜井 | 川村光太郎

 

 

9月。空と風が突如として秋モードになる日がありますね。

夏のジリジリと焼けるような暑さから、ふっと肩の力が抜けるような日。

そんなある日に、溜井のとある田んぼにお邪魔して撮影しました。折しも稲は色づきはじめ刈り入れ時を迎えつつあるタイミング。

この時期の田んぼは日本人のDNAをくすぐるような何かがありますね。

相川の棚田の写真を撮影した際にも感じたことですが、この風景を作り出しているのは地元の農家さんたち。

「風景を作る」ことを目的として稲作をしている方はあまりいないと思いますが、毎年お米を作ることが結果的にこの風景を作ることにもなっている。頭が下がる思いです。

貫禄の片鱗が見える後ろ姿は川村光太郎くんです。

 

 

 

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とさちょう山岳紀行

笹ヶ峰

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笹ヶ峰

笹ヶ峰は、土佐町南部と南国市にまたがる、標高1131mの山です。

「笹ヶ峰」という名前で呼ばれる山は石鎚山系にもうひとつあり、こちらは標高1859m、いの町本川村と西条市にまたがっています。

今回の記事は土佐町の笹ヶ峰のお話。

 

登山口

登山口までは車で上がれます。いくつかルートはありますが、相川地区から上がるのが最もわかりやすいルート。

通称「台の牧場」と呼ばれる牛舎を右手に、さらに上がると下の写真のような登山口手前につきます。

ここに車を停めて、ここから片道1時間程度の登山です。

 

 

 

 

天狗岩と小天狗岩

 

登山口付近に掲げられた道標。とても良い感じで苔むしています。空気もとてもきれいです。

この笹ヶ峰、道標に書かれているように「天狗岩」と「小天狗岩」のふたつの目的地があります。

ふたつともそう離れたところにあるわけではないので、どちらかに寄ってからもうひとつに行く。例えば小天狗岩に行ってしばし眺めを堪能したら天狗岩へというルートになります。

 

 

この苔の美しさ!ダイダラボッチが出てきてもおかしくなさそうです。いやおかしいか。

 

 

 

途中にはこんな岩も。子どもだったら絶対にくぐってるヤツですね。

 

 

左に行くと小天狗岩、右に行くと山頂+天狗岩という分岐。名前に「小」がつくけれど小天狗岩の方が眺めが良いで〜という地元の方は多いです。

 

 

小天狗岩に到着。ちょっとわかりずらいですが、中央に見える白っぽい岩が小天狗岩。ここによじ登ると待っているのは下のような眺望です。

 

小天狗岩から北側を臨んだ景色。眼下に広がるのは土佐町の風景です。この日はあいにくの曇り空でしたが、晴天の日には四国山脈が彼方まで見通せます。

 

 

小天狗岩を降りて再び山頂を目指します。後ろ姿は同行した高知新聞記者・森本さん。

 

1,131.4Mの山頂へ

 

 

山頂までもう一歩。

密とはほど遠い世界で、マスクをとって新鮮な空気を深呼吸できる環境です。

 

 

山頂に到着!

山頂に立つ1131.4Mの看板。

 

山頂には祠が鎮座しています。山神様がお住まいです。

 

こちらが山頂の天狗岩。

天狗岩に立って臨む土佐町。雲の下の雄大さが伝わるでしょうか?

 

ここからが帰り道。ちゃんと「帰路」と出ていますので迷いようがありません。

 

 

以上、笹ヶ峰往復報告でした!今回は撮影しながらの往復でしたので2時間半ほどかかったのですが、登山口からまっすぐ山頂を目指せば小1時間ほどで踏破できる距離です。

途中危険な箇所は皆無です(天狗岩から踏み外さないように気をつけてください)ので、低山トレイルには最適な山のひとつです。

 

 

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