とさちょうものがたり

“4,001”

土佐町の現在の人口です。(2017年6月末時点・土佐町公式サイトによる)

注:土佐町の総人口が3,997人(2017年4月末時点)から4,001人(6月末時点)に増加したことに伴い、当プロジェクト名も「4,001プロジェクト」に変更になりました。

“4,001プロジェクト”は土佐町に住む人々を、全員もれなく、写真家の石川拓也が撮影する計画。

念のため書いておくと、「全員もれなく」…あくまで目標です。

土佐町の人口の増減によって、タイトルもたまに変わります。  (敬称略・撮れたときに不定期更新)

4001プロジェクト

川田匡子・谷美千子・森岡貴司子・山本江美子・高橋あつ子・川村りえ・明坂成子・川田啓 (森)

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

 

森の郷土学習センター(旧森小学校)で、現在開催中のパッチワーク展。その準備中の皆さんを撮影させてもらいました。

郷土学習センターではパッチワーク教室を開催していて、皆さんでワイワイ楽しそうにパッチワーク作りをされていた光景を度々目にしていました。

その教室の、これは成果展というべき展覧会。11月18日から27日までです。

 

 

 

 

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

2024年カレンダー、作っています!

高知県の障がい者支援施設のみなさんと一緒に作るカレンダー、今回で4年目になりました。

土佐町や嶺北地域の方たちはもちろん、高知県内外のたくさんの方に購入していただいており、「あのカレンダーがほしい!」と楽しみにしてくれているお客さまも現れています。本当にありがたいことです。

 

りんどう(本山町)の皆さんと作る

土佐町の隣町、本山町にある「りんどう」は 就労継続支援B型事業所です。土佐町からりんどうに通い、仕事をしている方もいます。

「りんどう」は、近隣の飲食店やスーパーから定期的に生ゴミを回収し、堆肥化する仕事を行っています。その堆肥を使い、運営する農園でお米や季節の野菜を栽培。さらに、その野菜をたっぷり使った定食を食べることができるカフェも経営しています。

今年の春からは、とさちょうものがたり編集部と一緒に本山町のポロシャツを制作。りんどうの利用者の方がシルクスクリーンの作業にも来てくれています。

 

 

今回でカレンダー制作4年目の参加になるりんどうの皆さん。慣れたもので、ぐいぐいと書き進めていきます。

 

 

ユーモアたっぷり、笑いも大事。思わずクスッと笑ってしまう数字や曜日を描く人も。

 

「描けました!」と文字を掲げて見せてくれました。

 

普段、畑で野菜を作っているりんどうの皆さん。野菜の小さな花を摘んで、用意してくれていました。左に写っているのはナスの花です。

 

この色合い、すごくいいと思いませんか?温かくて、エネルギーに満ちています。描いてくれたこの文字、もしかしたら表紙に登場する…かも?!

 

描いてもらった数字や曜日は、その場で撮影しています。制作で使った花や葉っぱは生物。すぐにしおれてしまうので、生き生きとした色形を残すためです。この作業を各施設ごとに行うので、実はなかなかの時間と労力がかかっています。

りんどうの皆さん、ありがとうございました。カレンダー制作はまだまだ続きます!

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

下田昌克×土佐町の絵本「ろいろい」原画展

下田昌克×土佐町の絵本「ろいろい」原画展、無事に終了しました!

約5年をかけて完成した絵本「ろいろい」の絵を描いてくれたのは、絵描きの下田昌克さん。土佐町の四季の風景や人の暮らし、歴史や文化を丁寧に描いてくださいました。原画展では、その原画15枚と表紙の絵を展示しました。

2023年10月11日〜18日の会期中、町内の方はもちろんのこと、県内外からも約250名のお客さまが来てくださいました。来てくださった皆さま、本当にありがとうございました!

原画展を紹介する記事は「その1」「その2」に引き続き、今回が最後の記事になります。

 

テレビ高知の取材も入りました。絵本の最終ページ「おきゃく」の場面に登場する川井由紀さんがインタビューを受けていました。

 

さめうらダムの上、大渕地区にお住まいの澤田泰年さん・静子さん。6年前に下田さんが描いてくれた自分達の絵を持ってニッコリ。テレビ高知の取材中の一コマです。

 

三姉妹で来てくれました!リュウキュウを持って、ボーズ!

 

朝一番のお客さま。藤田さんファミリー。下田さんは4月に生まれた赤ちゃんのお顔を描いてくれました。そっくり!「額に入れて飾ります」ととても喜んでくれていました。

 

原画展は高知県芸術祭「KOCHI ART PROJECTS」助成金をいただいており、その執行委員長の新納朋代さんも来てくれました。

 

 

原画を見ながらお話を読んでいるお母さん。その声が優しくて心地よく、聞き惚れてしまいました。

 

絵本制作チームの上田大さん。棚田の場面、あか牛を散歩させている人の長靴の色は何色なの?という下田さんからの質問に「あ!白です!」と即答した大さん。汚れが目立ち、いつも清潔にすることで牛の病気感染予防になる。そのため「絶対に白!」。土佐町生まれ、土佐町育ちの大さんがチームにいてくれて、本当に心強かったです。

 

下田昌克さんが長年お仕事されている出版社“SWITCH PUBLISHING”の新井敏記社長もご家族と一緒に東京から訪問していただきました。雑誌“SWITCH”と“COYOTE”、編集長の石川も大変お世話になっています。下田さんと石川が出会ったのもSWITCHがきっかけでした。

 

10月15日に行われた下田さんのトークショー。満員御礼。たくさんの方が来てくれました。絵を描く上で大変だったこと、面白かったこと、エピソード満載でした!(写真提供 田岡三代)

 

2017年、下田さんが初めて土佐町に来たときに、ご自宅でお昼ごはんを食べさせてくれた近藤泰之さんも来てくれました。

 

蛍の場面に登場している上田玉美さん。他の原画も見ながら、描かれている町の人の姿に「これまたそっくりやね!」とにっこり。

 

制作チームの筒井裕志さん。絵本に何を描くのか、たくさんのアイディアをありがとうございました!

 

 

会場入り口に設置されたのは「ろいろい缶バッチガチャ」。和田守也土佐町長もガチャを回していました!

 

会期中、何度も来てくれて、何度もガチャを回してくれた和田純一さん。最終日、念願のゴールドバッチをゲット!

 

「私もゴールドやった!!」と笑顔の長野通世さん。その笑顔を見て、こちらも嬉しくなりました!

 

「ガチャ全種類、コンプリートしたい!」と何度も回してくれた森岡さんファミリー。楽しそうにしてくれていて、とても嬉しかったです!

 

高知新聞の前々嶺北支局長、森本敦士さんも来てくれました!

 

 

会期中、学校から帰ってきた小学生が会場に遊びにきていました。「今日、学校で配られたで!」と嬉しそうに見せてくれました。

 

土佐町の絵本「ろいろい」制作チーム (左から)長野浩香 石川咲 上田大 山下太郎 筒井裕志 鳥山百合子 石川拓也

5年間、絵本制作に取り組んだ制作チームのメンバーです。土佐町生まれ土佐町育ちのメンバーと「土佐町」と聞いて心に浮かぶものごと、絵本として描きたいものごとを一つずつあげていくところからスタートした絵本づくりでした。

土佐町で生まれ育った人だからこそ知っているものごと…。軽トラックの型や田の水路脇に立つ石碑、川での遊び方、土佐弁での言い回し…。絵本には、メンバーそれぞれから出てきた土佐町ならではのあれこれが詰まっています。

絵を描く途中下田さんからいくつも質問が寄せられました。「田の草取りの時に使うカゴってどんなの?」「手袋の色や形ってどういうの?」「あか牛を育てる人が履く長靴の色って何色?」…。

日々目にしている風景でも、いざ細かく聞かれると分からないものです。そういった質問にもすぐに答えてくれて本当に助かりました。このメンバーで一緒に絵本を制作することができて、とてもありがたいことでした。本当にありがとうございました!

 

みなさん、ありがとうございました!

10月11日から18日の原画展会期中、町内外から多くの方が来てくれました。来てくれた皆さん、本当にありがとうございました。

来てくれた人が原画の前で笑顔になり「懐かしいねえ」とか「私もこれをした」とか、色々な会話が生まれていたことがとても印象的でした。

下田さんのトークショーでは、原画一枚ずつの解説や絵にまつわるエピソードをお話ししました。トークショーが終わった時、「15枚の絵それぞれの話を聞けてとてもよかった。15枚の絵が、全部、ああ私のことやなあ、私も同じことを経験してきたんだと思えた。来てよかった。ありがとう」と声をかけてくれたお客さまがいました。

何よりの言葉でした。伝えたかったことが届いているんだなという実感をいただきました。

この絵本は絵を描いてくれた下田さんはもちろん、土佐町の方たちの存在があってこそ制作することができました。お話を聞かせてくれたり、写真を見せてくれたり、本当に多くのご協力をいただきました。もし誰かひとりでもいなかったら、絵本はできませんでした。あらためて、皆さん、本当にありがとうございました。

 

原画展の会期中、絵本は土佐町のみつば保育園、土佐町小学校、土佐町中学校の子どもたち一人ひとりにプレゼントされました。

また、土佐町では、誕生した赤ちゃんに絵本をプレゼントする「ブックスタート」という取り組みを長年行なっており、今後、その「ブックスタート」でも絵本が配られるそうです。

子どもたちにとって、絵本「ろいろい」が町をよりよく知り、より町を大切に思えるものとなりますように。そして、多くの方に愛される一冊となりますように。心からそう願っています。

 

 

下田昌克×土佐町の絵本「ろいろい」原画展、終了しました!

 

下田昌克×土佐町の絵本「ろいろい」原画展、終了しました! その2

 

 

 

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
メディアとお手紙

土佐町の絵本「ろいろい」、メディアで紹介されました!

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

高知新聞に掲載されました!

2023年10月15日付の高知新聞。「土佐町民の絵本できた!」と題し、土佐町の絵本「ろいろい」完成の記事が掲載されました。高知新聞嶺北支局長の谷沢丈流さんが取材してくださいました。

原画展の真っ最中に記事が掲載されたこともあり、「新聞に出ちょったねえ」とか「新聞を見て来ました」と話してくれる方も。とてもありがたいことです。

 

土佐町民の絵本できた!

イラストレーター下田昌克さん 町の営み描く

【嶺北】

土佐町の風景や住民の営みを温かいタッチで描いた絵本「ろいろい」がこのほど完成した。町の魅力を発信するウェブサイト「とさちょうものがたり」編集部や町教委が企画し、同町と縁のあるイラストレーター、下田昌克さん(56)が絵を担当。完成までに約5年をかけた力作で、同編集長の石川拓也さん(49)は「町の人たちの記憶がたくさん詰まり、子どもはもちろん、大人も懐かしい気持ちで読める」とPRしている。

下田さんは2017年に同町を訪れ、住民の肖像画を描いて展覧会を開くなど縁が深い。「町の人たちが『自分たちの絵本だ』と心から感じられるものを作りたい」と考えた同編集部らが18年、下田さんに協力を依頼。下田さんは19〜21年、町内の山や神社、小学校などを回りながら住民の話を聞いて歩き、絵のイメージを固めていった。

タイトルの「ろいろい」は土佐弁で「うろうろする」の意味。町を歩く主人公が行く先々で住民と出会い、季節の行事や自然風景を楽しむ様子が表現されている。紙の原料となるカジ(コウゾ)を蒸したり巨大なサバの姿ずしなどを食べたりする住民や、懐かしいボンネットバスが走る中心部の街並みなどがカラフルに描き込まれ、人々に紛れて竜やカッパなど架空の生き物たちも登場。ジャバラ折りの全15ページで、表面に春夏、裏面に秋冬の絵を配置した。

製本や表紙と裏表紙のシルクスクリーン印刷は、同町と大豊町の障害者支援施設が担当した。絵本は保育園児のいる家庭に配られるほか、高知市内の書店でも販売される予定。

原画展も開催中

下田昌克さんが描いた絵本「ろいろい」の原画15枚が並ぶ展覧会が、18日まで土佐町土居の町郷土学習センターで開かれている。15日午後1時半からは、下田さんのトークショーも開催される。

(谷沢丈流)

新聞には「保育園児のいる家庭に配られる」とありますが、掲載後、町の小学生と中学生の子どもたち全員にも一冊ずつ配られました。

 

テレビ高知に取材していただきました!

2023年10月17日、テレビ高知の番組「カラフル」で、絵本の原画展を紹介していただきました。

取材に来てくださったのは、テレビ高知の岩﨑賢さん。とても丁寧に、熱心に取材してくださいました。取材に来るまで、原画展の様子のみを撮影しようと考えていたそうですが、会場に来てみたら、お客さまが絵の前で話す姿があまりに楽しそうで内容変更。「お客さまの声も多く取り上げることにしました!」と話してくださいました。

番組はこちらからご覧いただけます。

(絵本の中で懐かしの町を「ろいろい」散歩 町の今と昔の風景が5年の歳月を経て絵本に)

多くのメディアの方に取り上げていただき、本当にありがとうございます。

土佐町の絵本「ろいろい」。この絵本が、子どもたちにとって、多くの人にとって、心に残っていくものであるようにと願っています。

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

下田昌克×土佐町の絵本「ろいろい」原画展

下田昌克×土佐町の絵本「ろいろい」原画展、無事に終了しました!

約5年をかけて完成した絵本「ろいろい」の絵を描いてくれたのは、絵描きの下田昌克さん。土佐町の四季の風景や人の暮らし、歴史や文化を丁寧に描いてくださいました。原画展では、その原画15枚と表紙の絵を展示しました。

2023年10月11日〜18日の会期中、町内の方はもちろんのこと、県内外からも約250名のお客さまが来てくださいました。来てくださった皆さま、本当にありがとうございました!

前回の記事に引き続き、原画展の様子をお伝えていきます。

 

原画を丁寧に見て回り、「土佐町の財産じゃ」と言ってくれた山下さんご夫妻。ありがたい言葉をありがとうございます。

 

棚田の場面に登場している池添博喜さんも来てくれました。「土佐芝刈唄」の唄い手である池添さん。絵には、稲刈りの終わった田んぼで「土佐芝刈唄」を唄う池添さんが描かれています。

 

赤ちゃんを連れて来てくれた竜野健司さん。目の前に赤ちゃんのかわいいお顔が現れて感動!

 

おきゃくの場面に描かれている西村富美子さんも来てくれました。

 

熱心にじっくりと絵の解説を読む人も。

 

下田さんが宿泊した富士見館の女将・髙橋信子さんも来てくれました。信子さんが教えてくれた富士見館の歴史や思い出は、解説書に書いています。

 

下田さんにサインをしてもらう細川さん。お孫さんと来てくれました。

 

でっかいリュウキュウを持つモデルさん。なんてかわいい!!

 

原画展会期中、受付をしてくれた西峯千枝さん。お世話になりました!

 

「これは野中祭やねえ」。絵の前で会話が生まれています。

 

家族5人でガチャガチャを回して、お父さんに大当たり、ゴールド缶バッチが! お父さん大喜び!子どもは羨望のまなざし!

 

高知市からもお客さまが。ガチャを何度も回してくれてありがとうございます!

 

学校から帰ってきた中学生と小学生の男の子が見に来てくれました。中学生の男の子が、一枚一枚じっくり見ながら「きれいやなあ」とつぶやいていました。

 

来てくださった皆さん、本当にありがとうございます。

皆さんの笑顔がとても嬉しく、つくづくありがたいなあと感じています。

 

原画展の様子はまた次回!まだまだ続きます!

 

 

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

下田昌克×土佐町の絵本「ろいろい」原画展

下田昌克×土佐町の絵本「ろいろい」原画展、無事に終了しました!

約5年をかけて完成した絵本「ろいろい」の絵を描いてくれたのは、絵描きの下田昌克さん。土佐町の四季の風景や人の暮らし、歴史や文化を丁寧に描いてくださいました。原画展では、その原画15枚と表紙の絵を展示しました。

2023年10月11日〜18日の会期中、町内の方はもちろんのこと、県内外からも約250名のお客さまが来てくださいました。来てくださった皆さま、本当にありがとうございました!

 

自分達の町の絵本

来てくださったお客さまが皆、笑顔になっていることがとても印象的でした。原画の前で会話が生まれ、笑顔が生まれ、「これは土佐町の財産やねえ」と話してくださる方も。

制作する上で「土佐町の人が自分達の町の絵本だと思えるものを作ること」を一番大切にしてきました。それが絵本「ろいろい」の軸です。お客さまの反応からその方向性は間違っていなかったと実感しました。

 

これから、原画展の様子をいくつかの記事に分けてお伝えします!

 

入り口前では、絵本に登場する「ひだる」がお出迎え

 

ここが入り口。「ろいろい」の世界へようこそ!

 

原画が順番に展示されています。絵の下にはお話と絵の解説も。

 

土佐町に到着した下田さんも「展示の仕方がめっちゃいいね!」とにっこり。宙に浮かんでいるのは、絵本に登場するろいろいの仲間たち!

 

白髪神社の第41代目の宮司・宮元千郷さんが来てくれました。絵本に登場する虫送りについて、田の畦の「おさばいさま」の五色の旗の意味についてなど、詳しく教えていただきました。

 

「これは〜さんじゃないろうかねえ?」と絵の前でおしゃべりが始まります。

 

「乙女軍団や!」と指さすのは川村さん。おきゃくの場面に描かれている乙女軍団メンバーのおひとりです。

 

筒井博太郎さんが来てハーモニカを演奏してくれました。ご縁は6年前、下田さんが博太郎さんのお顔を描いたことから。6年ぶりの再会です。

 

棚田の場面で新米おにぎりを食べている兄妹も来てくれました!

 

20年来の下田さんのファンという方も、遠く広島から来てくれました。ありがとうございます!

 

土佐町の中心地、田井の街並みが描かれた原画を見て「あ!末広や!」「おかべもある!」と声を上げる子どもたち。この絵を心のどこかで覚えていてもらえたら嬉しいです。

 

即興の似顔絵描きタイムも!モデルになっているのは、土佐町小中学校のALT エヴァン・アロコさん。画用紙に現れる「その人」を見て、子どもたちが「わあ〜、エヴァン先生や〜」とつぶやいていました。

 

画用紙に現れたのは、まさにエヴァンさん!

 

下田さんの前に座ったかわいいモデルさんも、クレヨンを握って一緒に絵を描く!お母さんが「絵、飾ります!」と大事に持ち帰ってくれました。

 

姉弟たくさんのファミリー。末っ子ちゃんの顔を下田さんが描いてくれました。そっくりすぎて「すごーい!」と歓声が上がりました。

 

「ろいろい」缶バッチガチャ!

会場入り口に設置されたのは「ろいろい缶バッチガチャ」。絵本に登場するキャラクターや場面を切り取った絵柄の缶バッチが入っていて、小さいのから大きいのまで、さらには出てくるまで分からないというシークレットバッチまで。

大人も子どもも夢中になりました!

入り口に「ろいろい缶バッチガチャ」現る!会期中何度も回す人も。

 

親子三人でガチャを回してくれました!

 

下田さんも!出てきたのは、川の場面に登場する「カッパ」のバッチ!下田さんのお隣は郷土学習センターの田岡三代さん。会期中、大変お世話になりました。

 

大きなバッチは当たり。さらにシークレットバッチも存在し、それがゴールド缶バッチで大当たり!これ欲しさに何度も回す人が続出!

 

 

ゴールド缶バッチ、大当たり!

 

会場には本物のリュウキュウを飾りました。絵本では、傘がわりにリュウキュウを持つ男の子が登場しています。畑から大きなリュウキュウを選んで持ってきてくれた今子さん。ありがとうございました!

 

 

*おまけ

こちらは搬入の風景。絵本のページ印刷を担当してくれたリーブル出版の方が強力な助っ人として設営してくれました!おかげさまで素敵な場ができました。本当にありがとうございました。

 

原画展の様子、またまた続けてお伝えします!

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
くだらな土佐弁辞典

ひだるい

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

ひだるい

【意】お腹が空いている状態

 

例:さまよい歩いて、ひだるい。…もう動けん。

 

*土佐町長 和田守也さんが教えてくれた土佐弁です。妖怪ひだるに憑かれると山道で動けなくなるという言い伝えはこの言葉から由来すると考えられています。

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

2024年カレンダー、作っています!

高知県の障がい者支援施設のみなさんと一緒に作るカレンダー、今回で4年目になりました。

土佐町や嶺北地域の方たちはもちろん、高知県内外のたくさんの方に購入していただいており、「あのカレンダーがほしい!」と楽しみにしてくれているお客さまも現れています。本当にありがたいことです。

 

 

高知県立山田特別支援学校(香美市)のお子さんたちと作る

2023年9月8日、香美市にある高知県立山田特別支援学校のお子さんたちと制作を行いました。

山田特別支援学校は1955(昭和30年)創立。高知市より東部を校区とし、小学部から高等部までのお子さんたちが学んでいます。遠いところでは室戸市から、土佐町や本山町から通っているお子さんたちも。

校舎の前には、学校のシンボルツリーであるセンダンの木がこの場所を優しく包み込むように立っています。このセンダンの木は「せんちゃん」という学校のキャラクターになっているくらい、子どもや先生から大切にされています。

制作してくれたのは、昨年も参加してくれた小学部3・4年生のお子さんたち。お子さんたちの中には編集部のことを覚えてくれている子もいました。うれしい!

顔がお兄ちゃんになっていて、大きくなったなあ〜と感慨深い気持ちになりました。

制作について一通り説明すると、すぐにエンジン全開!どんどん制作が進んでいきました。

 

紙一面に絵の具を塗り、その上にさらに絵の具で描く。ペタペタ、ペタペタ…。まるで油絵みたい。

 

荒波に浮かぶ「31」。

 

 

草花も使って数字を作ります。下書きした数字にちぎった葉や花を貼り付けていきます。一つ作ったら、もう一つ、もう一つ。制作の手が止まらない!という感じで作ってくれました。

 

 

好きな色の絵の具で力強く、ぐいぐい描きます。色とりどりのかっこいい数字がいくつも誕生!

お子さんたちの集中力はとても素晴らしいです。

制作した1〜31までの数字を並べ、まだない数字を描いてほしいと頼むとどんどん作ってくれます。それがまた味わい深い。デザインする際にどの数字を選ぶか迷ってしまうほど。

 

折り紙を切ったり折ったりしながら作ったロボット達。金色のロボットの足元には「11」と書き入れてあります。

このロボット、カレンダーに登場するのでぜひ探してみてくださいね!

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

 

以下の文章は、2023年9月20日に発行したとさちょうものがたりZINE 12「土佐町の絵本 ろいろい」の巻末に、あとがきとして掲載したものです。

 

「ひとつながりの中で」文:鳥山百合子

制作に5年をかけた絵本がついに完成した。土佐町の絵本「ろいろい」。この一冊ができるまで、たくさんの人にお世話になった。
絵を描いてくれた絵描きの下田昌克さんはもちろん、制作チームのメンバーや印刷を担当してくれたリーブル出版の小石晃弘さんと傍士晶子さん。表紙・裏表紙のシルクスクリーン印刷と製本作業をしてくれた土佐町のNPO法人れいほくの里どんぐりと大豊町の就労継続支援B型ワークセンター・ファーストの皆さん。そして、土佐町の人たち。絵本には実在の町の人や風景が登場しているが、写真をお借りしたり、詳しいお話を聞かせてもらったり。誰か一人でもいなかったら、この絵本は完成していない。この場をお借りして、一人ひとりの人にあらためて感謝の気持ちをお伝えしたいと思う。本当にありがとうございました。

 

果てしない事実

絵本制作真っ最中のある日、小学校5年生の娘がふとこんな話をしてきた。「あのさ、私は母さんから生まれて、母さんはばあばから生まれたんでしょう?ばあばはひいばあちゃんから生まれて、ひいばあちゃんもお母さんがいて…。一体どこまで続いていくんやろうね?」子どもは時々、簡単な言葉で真理を突く。「そうやね。ばあばがいなかったら母さんはいなかったし、ひいばあちゃんがいなかったらばあばはいなかった。誰か一人でもいなかったら、今、母さんは生まれてない。母さんが生まれてなかったら、紬(娘の名)も生まれてなかったんだよ」

そう答えながら、人間のつながりの果てしなさと、そこから娘にたどり着く過程をどう伝えたらいいものかとしばらく考え込んでしまった。が、ひとつはっきり言えることがあった。それは、その過程に登場する人物がもし誰か一人でもいなかったら、娘は生まれていないということ。そして、それは誰にでも共通する事実ということだ。

 

 

偶然か必然か

娘にとって直接知る先祖は「ばあば」と「じいじ」になるが、ばあばがじいじと出会わなかったら、私は生まれていない。だから娘も生まれていない。人が生まれるまでには、お母さんで繋がる軸だけでなく、お父さんの存在軸もある。現代にはまた違う軸もあるだろう。たくさんの人がいて、いくつかの選択があったかもしれない中で、なぜその人だったのか。お母さんとお父さんが出会ったから生まれる命。その出会いは偶然なのか必然なのか。人の存在の確かさと出会いの偶然性。何か一つでも違う選択をしていたら、別の誰かと出会っていたら、今ここに存在していなかったかもしれない。そう考えると、生まれてくるという過程は何と壮大で果てしないのだろう。「不思議やねえ」と娘は言っていたが、本当にそうとしか言えないなと感じる。

 

 

綺麗ごと

ある助産師さんがこんな話をしてくれたことがあった。「“命って素晴らしい”とよく言うけれど、それはどこか綺麗ごとに思える。助産師として命の誕生する現場に長年立ってきたけど、生まれた後の大変な現実もたくさん見てきた。貧困や家庭内暴力や育児放棄、いじめや望まない妊娠…。そういったことが繰り返される現実を知っていると、簡単にそう言えない」絞り出すように話してくれた。

毎日のニュースでもその現実を見聞きしない日はない。それが現実で、その現実に押し潰されそうになる時もある。だから綺麗ごとを言うつもりは全くない。でも、それでも、どんな現状であっても、その人が生まれてきたこと自体はとても尊いことだという思いは持ち続けたいと思っている。

自分のルーツである一本のか細い糸をたどり、また違う糸をたぐり寄せながら、結ばれたり切れたり、絡み合ってどうしようもなくなって、ぐちゃぐちゃになってほどけなくなったり。さまざまな過程を経て、誰しもがここにいる。つながった糸の先で人は存在してきたし、存在している。繰り返しになってしまうが、そのこと自体はかけがえのない、奇跡のようなことなのだと思う。

「紬が生まれたことはかけがえのないことなんだよ。紬だけじゃなくて、家族も友達も、日本中世界中の人もみんな同じ。みんなにお母さんやお父さん、おじいちゃんやおばあちゃんがいて、ずっーと昔からつながってる。つながって、つながって、そうやってみんな生まれてきたんだよ」上手な答えじゃないかもしれないけれど、娘にはそう伝えた。

 

 

「人という人はない」

生まれきたら、人は誰かしらと出会い、家族や仲間になり、それが家庭や地域や村や町をつくる。一括りに地域だ町だ市だ国だと言うけれど、一人の人が、あの人が、この人が、名前ある人がその人の場所にいるからこそ、その括りは意味を成す。日本の植物学の父と呼ばれる牧野富太郎博士は「雑草という草はない」と言っていたというが、その言葉をお借りすると「人という人はない」。人には名前があって、それぞれ立っている場所があって、もがきながら悩みながらその場で必死に生きている。簡単に一括りにはできない。便宜上、人を一括りにする必要がある時、たとえば人数や確率など数字として表す場合など、その考え方や使い方によっぽど気をつけないといけない。

 

土佐町の絵本に登場する風景は、生きているあの人がこの人が、かつて生きていたあの人がこの人が作り上げたものだ。たとえ描かれていなくとも、今の風景があるのは今生きている人と、この地で生きてきた先人たちがいたからこそ。もし誰か一人でもいなかったら今の風景はなかったし、今この時はなかっただろう。だから一人ひとりの人が、誰しもが、かけがえのない存在なのだと思う。あの人がいる、この人がいる。あの人がいた、この人がいた。その尊い事実はこれからも決して失われることはない。それぞれの人が持つ糸はこれからも姿形を変えながら、何かにどこかにつながっていく。そのひとつながりの中で私たちは生きている。絵本を通し、そのことが少しでも伝わればうれしい。

 

 

 

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

2024年カレンダー、作っています!

高知県の障がい者支援施設のみなさんと一緒に作るカレンダー、今回で4年目になりました。

土佐町や嶺北地域の方たちはもちろん、高知県内外のたくさんの方に購入していただいており、「あのカレンダーがほしい!」と楽しみにしてくれているお客さまも現れています。本当にありがたいことです。

 

障害者支援施設白ゆり(香美市)さんと作る

8月30日、香美市の障害者支援施設白ゆりの皆さんと一緒に制作しました。昨年に引き続き、制作に参加してくださいました。

白ゆりさんの母体である社会福祉法人愛成会 は、1975(昭和50年)年に設立。その中のひとつ、ワークセンター白ゆりでは就労継続支援B型の工場型として、ホテルのシーツや布団などのクリーニング作業を行っています。敷地内には大きな建物とクリーニング機械があり、多くの方たちが仕事をしています。

障害者支援施設白ゆりの皆さんは白ゆり内で仕事をしたり、他の職場へ仕事に通っています。「自分の働いた賃金で生活することを大切にしています」と職員さんが教えてくれました。

 

「待ってました!」という感じで迎えてくれました。白ゆりの職員さんが摘んできてくれた草花も使って、制作スタート!

 

つゆ草やピンクのお花を使って作った「14」。つゆ草のブルーとピンクの組み合わせがとても優しげです。

 

絵の具やマジックで描きます。「見てみて!」と笑顔、カラフルな数字が、どんどんできていきます!

 

数字にお花を添えたり。「25」の「5」のオレンジ色の横棒部分に使っているのはルコウソウ。

 

花の茎で作った「2024」。両面テープでじっくり丁寧に貼り付けた大作です!

熱気ある制作、約1時間半があっという間に過ぎました。白ゆりの皆さんが「楽しかった!」と言いながら笑顔でいてくれて、とてもうれしかったです。

白ゆりの皆さん、ありがとうございました。カレンダーができたら、お届けしますね!

 

*クラウドファンディングに挑戦しています。応援よろしくお願いします!

2024年カレンダー制作 参加予定施設

● 就労継続支援B型事業所 りんどう  本山町

● 就労継続支援B型ワークセンター ファースト 大豊町

● やまびこ倶楽部  土佐町

● 障害者支援施設 白ゆり 香美市

● 社会福祉法人 土佐あけぼの会 サポートぴあ 高知市

● 高知県立山田特別支援学校  香美市

● NPO 法人 梼原竹ぼうきの会 梼原町

 

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone