

「まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとビスケットの本」 なかしましほ 主婦と生活社
オートミールとくるみに加えてレーズンの代わりにチョコチップを入れたり、カシューナッツやひまわりの種を加えたり。ザクザクした美味しいクッキーができます。
子どもたちのおやつに多めに作って、余ったらビンに入れるのですが置いてあるだけで何だかうれしい。
今日はクッキーでも作ろうかなと思った時に開くのは、きまってこの本です。
鳥山百合子
著者名
記事タイトル
掲載開始日

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。
人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。
土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?
みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!
(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)


「怪人二十面相」 江戸川乱歩 ポプラ社
森 啓

峰石原の谷の渕の一つに、昔エンコウが棲んでいたと言われる渕がある。
土地の老婆おりえと言うものの年若い頃生んだ子どもは、生まれるとすぐに立って走りまわり、頭のいただきに皿のようなものがあったので、エンコウ渕のエンコウにみいられたものであろうと評判になって、家族の者が恐れて頭の皿に釘を打ちこんで殺したということじゃ。
また、東石原の惣川(そうかわ)のフクチビというところの渕にもエンコウが、棲んでいて、そこの近くの農家のおさとと言う娘が、そのエンコウにみいられてみごもったので、近所の猟師が鉄砲を持って渕をねらったと。
するとそれだけでエンコウはねらわれたところに弾に打たれた孔(あな)のようなものができて死んでいたと言われ、その後この猟師の一家には不幸がつづき、御祈祷でみてもらうとエンコウをねろうたたたりだと言い伝えられているそうじゃ。
町史(桂井和雄 「土佐の伝説」第二巻より)

「おしいれのぼうけん」 ふるたたるひ たばたせいいち
土佐町みつば保育園の山下志保先生が教えてくれた「おしいれのぼうけん」。
写真に映っている横顔は、子どもたちが恐れる“ねずみばあさん”。
志保先生がねずみばあさんのセリフを『ねずみばあさんの声』で読むと、
「『先生、似いちゅう!』って子どもたちが言いゆう。」と先生は笑って教えてくれました。
うちのすえっこもねずみばあさんを恐れるひとり。
朝、保育園にいく前になかなか着替えなかったりする時「あ!ねずみばあさんが見いちゅう!」と言うと
一発で言うことを聞きます(笑)
ありがとう!ねずみばあさん!
(それはともかく)怖いものがあるって大事なことやな、って思います。


「バガヴァット・ギーターの世界」 上村勝彦 ちくま書房
「バガヴァット・ギーター」はインドの聖典のひとつ。
インド人、特にヒンズーの人々にとって、その精神性の根幹にある大事な一冊です。マハトマ・ガンディーも彼の行動の根拠としてこの本を挙げています。
インドに行くとよくわかることですが、日本の文化のルーツの多くがそこにはある。インドで生まれ、中国というフィルターを通ったものが古代や中世の日本にたどり着き、いつしか日本の伝統となっていたりします。
この季節にプロ野球選手が挑戦する「護摩行」なんかもそうですね。
最後にこの聖典の中でももっとも知られている一節を。
あなたの職務は行為そのものにある。決してその結果にはない。行為の結果を動機としてはいけない。また無為に執着してはならぬ。(第2章47節)


「こんとあき」 林明子

「島ひきおに」 山下 明生 (文) 梶山俊夫(絵)
「この本はね、読みながら涙が出る…。鬼は人間に友達になってほしいんやけどね…。」
と涙ぐみながら話してくれた先生。
『海の真ん中の島に鬼が住んでいて、ひとりぼっちで寂しがっていました。人間たちと一緒に暮らすにはどうしたらよいかを尋ねる鬼に困惑した漁師たちは、自分たちの島は狭いので、鬼が島をひっぱってきたら一緒に暮らせるのだが、と、口からでまかせを言いいます。これを真に受けた鬼は、島を引っ張って海を歩き、人間たちの島へと行くのですが…。』
この本について調べてみたら、作者の山下明生さんのふるさと、広島県の能美島の近くにある敷島という無人島にまつわる言い伝えを元にこのお話は作られていて、鬼の引っぱってきた島だから引島、それが敷島になったのだそうです。
こんな背景があることを知ると、現実と物語がぐっと近づくような気持ちがします。