
「葉隠 1」
勤め人とは何か。
社長でも経営者でもないものの、
どう生きどう死ぬか。
おとぎ話のような、失敗談のような、
古(いにしえ)のもののふの生き様は、時に勤め人の心得であったり、教訓であったりする。
何が正しくて、何が誤りなどない。
ただそこに道があるだけ。
私の夜、寝る前に読む本。
川村五博
著者名
記事タイトル
掲載開始日

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。
人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。
土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?
みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!
(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

「葉隠 1」
勤め人とは何か。
社長でも経営者でもないものの、
どう生きどう死ぬか。
おとぎ話のような、失敗談のような、
古(いにしえ)のもののふの生き様は、時に勤め人の心得であったり、教訓であったりする。
何が正しくて、何が誤りなどない。
ただそこに道があるだけ。
私の夜、寝る前に読む本。
川村五博

「おしいれのぼうけん」 ふるたたるひ たばたせいいち
土佐町みつば保育園の山下志保先生が教えてくれた「おしいれのぼうけん」。
写真に映っている横顔は、子どもたちが恐れる“ねずみばあさん”。
志保先生がねずみばあさんのセリフを『ねずみばあさんの声』で読むと、
「『先生、似いちゅう!』って子どもたちが言いゆう。」と先生は笑って教えてくれました。
うちのすえっこもねずみばあさんを恐れるひとり。
朝、保育園にいく前になかなか着替えなかったりする時「あ!ねずみばあさんが見いちゅう!」と言うと
一発で言うことを聞きます(笑)
ありがとう!ねずみばあさん!
(それはともかく)怖いものがあるって大事なことやな、って思います。

「14ひきのひっこし」 いわむらかずお


「バガヴァット・ギーターの世界」 上村勝彦 ちくま書房
「バガヴァット・ギーター」はインドの聖典のひとつ。
インド人、特にヒンズーの人々にとって、その精神性の根幹にある大事な一冊です。マハトマ・ガンディーも彼の行動の根拠としてこの本を挙げています。
インドに行くとよくわかることですが、日本の文化のルーツの多くがそこにはある。インドで生まれ、中国というフィルターを通ったものが古代や中世の日本にたどり着き、いつしか日本の伝統となっていたりします。
この季節にプロ野球選手が挑戦する「護摩行」なんかもそうですね。
最後にこの聖典の中でももっとも知られている一節を。
あなたの職務は行為そのものにある。決してその結果にはない。行為の結果を動機としてはいけない。また無為に執着してはならぬ。(第2章47節)


「こんとあき」 林明子

「島ひきおに」 山下 明生 (文) 梶山俊夫(絵)
「この本はね、読みながら涙が出る…。鬼は人間に友達になってほしいんやけどね…。」
と涙ぐみながら話してくれた先生。
『海の真ん中の島に鬼が住んでいて、ひとりぼっちで寂しがっていました。人間たちと一緒に暮らすにはどうしたらよいかを尋ねる鬼に困惑した漁師たちは、自分たちの島は狭いので、鬼が島をひっぱってきたら一緒に暮らせるのだが、と、口からでまかせを言いいます。これを真に受けた鬼は、島を引っ張って海を歩き、人間たちの島へと行くのですが…。』
この本について調べてみたら、作者の山下明生さんのふるさと、広島県の能美島の近くにある敷島という無人島にまつわる言い伝えを元にこのお話は作られていて、鬼の引っぱってきた島だから引島、それが敷島になったのだそうです。
こんな背景があることを知ると、現実と物語がぐっと近づくような気持ちがします。


「はらぺこあおむし」
土佐町みつば保育園の山下志保先生が教えてくれた「はらぺこあおむし」。あまりにも有名なこの一冊。
志保先生の息子さんが2歳の時、この写真にある「そのばん あおむしは、おなかがいたくて なきました」のページで決まってくすんくすん…と泣き出したのだそうです。(なんてかわいい!)
何度も何度も読んだのでしょう。この本のこのページだけ何箇所も破れていて、セロテープで直してありました。
その時のことを懐かしそうに話す志保先生は「お母さん」の顔でした。
きっと息子さんもセロテープで直してあるページを見る時、この本を何度も読んでもらったことを思い出すのかもしれないですね。
たかが本、されど本。
本はたくさんの思い出も運んで来てくれます。


「光とともに… 自閉症児を抱えて」 戸部けいこ


「怖い絵 3」 中野京子 朝日出版社
いきなり3を出してしまいましたが、もちろん1と2があってそれぞれとてもおもしろいです。
西洋絵画のいわゆる名作たちの、時代背景や裏の意図を丁寧に解説した、目からウロコが落ちるシリーズ。
ここに登場する絵画を集めた巡回展も開催されていたのでご存知の方も多いかもしれません。
画家がその作品に込めた思い、時にはそれは王族や権力者に弓を引くような危険な行為だったりもするのですが、文字通り命を賭けて作り上げた絵画が積み重なってできたものが現代から見る美術史なんだという、実はシンプルな事実を教えてくれます。


「ふたりはいつも」
土佐町みつば保育園の西村満美先生が教えてくれた
「ふたりはいつも」。
満美先生は子どもたちのことをいつも心から大好きでいてくれる。そのことがじん、と伝わってきます。
子どもたちにはもっと伝わっているでしょう。本当に感謝しています。
劇で魔女役で出てきた先生の迫真の演技には拍手喝采でした。
いつもユーモアと笑顔を忘れない先生が、がまくんとかえるくんのお話に心を寄せるのがわかるような気がします。
この「ふたり」のユーモアは、毎日の中にあるちょっとしたことの中にも楽しみがあるんだよ、
ということを教えてくれています。