土佐町ポストカードプロジェクト

図らずもTPP。あっちのTPPではありません。

土佐町在住の写真家、石川拓也がひと月に1枚のポストカードを作るプロジェクト。

2016年11月から始まり、たまに遅れたりもしながら、いちおう、今のところ、毎月1枚発表しています。

各ポストカードは土佐町役場の玄関と道の駅さめうらにて無料で配布しています。

写真:石川拓也 宛名面デザイン:品川美歩

土佐町ポストカードプロジェクト

2023 Sept.  東境

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東境 | 澤田蒼佑

 

稲刈りと彼岸花の季節。9月後半の東境の田んぼも、写真のように豊かな稲穂が実っていました。

この季節、陽光が差すと田んぼは金色に光ります。

この地で、おそらく何十年何百年と繰り返されてきた風景です。はるか前の世代から引き継ぎ、綿々と毎年一度米を作り、そしていつか次の世代へ渡す。

田圃や畑を持たない僕にはその感覚はわからないのですが、自分の人生がその大きな流れの一翼を担うことは、想像では計り知れない喜びも重さもあるような気がしています。

畦道を歩いているのは、澤田蒼佑くんです。

 

 

 

 

 

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2023 Aug. 高須

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場所は高須の「弁才天」の前。地元の人は「べらいてん」と読みます。

弁才天を背景に、と思って行ったところ、手前のこの風景に目を奪われました。

青々とした夏の緑、まさに夏!の雲と空。朝から汗だくになるような蒸し暑さの中、空の広さと高さ、その下に広がる緑の鮮やかさに撮影場所を急遽変更。

まだ小さな式地春陽ちゃんは、お母さんから離れた一瞬にもうこの表情。文字通り、一瞬のシャッターチャンスで撮れた一枚です。

 

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2023 July 溜井

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溜井 | 森澤生・悠・南月

 

梅雨の溜井。朝からどんよりと曇った空は、この日の昼からぽつぽつと雨を降らせました。

土佐町の山は雲が近い!7月中旬の田んぼはきれいな新緑の緑に色づいています。

畦を一列で歩いているのは森澤生ちゃん、悠ちゃん、南月ちゃんの3姉妹。

各々が手にしているのは傘がわりの「りゅうきゅう」の葉っぱ。この葉っぱも森澤さんのご実家に生えていたものを持ってきていただきました。

 

 

 

 

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2023 June 田井

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田井 | 井上颯人・綾乃・尚哉

 

6月前半の晴れた春の日。田井の田んぼは水が入って、稲が植えられる時期になりました。

田んぼの持ち主の小笠原さんにお許しをいただいて、子供たち3人田んぼで遊ばせてもらいました。稲が植っていないこのタイミングがちょうど良いタイミングだったのかもしれません。

夏の暑さはまだ無いものの、昼の太陽を浴びて水は暖かい。たくさんのオタマジャクシが元気に泳いでいます。

奥にはさめうらダムから流れる水が川に注ぎ込んでいます。

田んぼで嬉しそうに遊んでいる3兄妹。井上颯人くん、綾乃ちゃん、尚哉くんの3人です。

 

 

 

 

 

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2023 Apr.  一の谷

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一の谷 | 山門民

 

稲叢山の麓に広がる一の谷。以前別の記事でも紹介したことがありますが、ここは谷種子さんがせっせと植えた桜が満開になる場所です。

標高が高いので、他の地域と比べると満開の時期はそうとう遅め。

今年は4月の後半に写真のような光景が見れました。写真で見るよりも、実際の場所はもっと遥かに広大な桜の林。

その桃源郷のような林の中を踊るように遊んでいるのは山門民ちゃんです。

 

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2023 Mar.  地蔵寺

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地蔵寺 | 澤田武

 

桜が満開の3月後半、場所は地蔵寺のキャンプ場。

ここには写真のように、小さな木製の橋がかけられています。この季節にはピカピカの新しいものになっています。

毎年春に新しいものがかけられて、冬には外されています。

これはどうやら地蔵寺の地元の方々が毎年決まった時期にされているそうで、こういうところに「地域を整備する」「環境を手入れする」という具体例をみることができます。

こういう小さな「手」がたくさん積み重なって、「町」という環境が成り立っているんでしょうね。

「渡れるかな〜やっぱり怖いな〜」と迷っているのは澤田武くん。

この3秒後にはお父さんが抱っこしていました。

 

 

 

 

 

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2023 Mar.  上野

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上野 | 三瓶素生・偲生・澤田時生・旅生

 

こんなところがまだあったのか、という嬉しい驚きでした。

上野を車で走っていて、西側にチラチラと見え隠れする川。その一箇所に、このような堰堤がありました。

石垣で作られているところを見ると、だいぶ古い時代のものなのかなと想像します。

まだコンクリや重機が存在しなかった時代に、地元の方々がみんなで作ったものなのでしょうか。

この地に生きた先祖にあたる世代の方々が汗をかいて作ったことは間違いないでしょう。少しでも水の流れを緩やかにしたい、人々の暮らしにとって利のあるものにしたいという情熱のようなものをそこに感じます。

現代の私たちの暮らしはそういった前の世代の仕事の上に築かれているという当たり前の事実を実感させてくれます。

ちなみにこの水の透明度、写真的な加工は一切入れていません。

堰堤の上を行ったり来たり、たまに尻もちついてお尻が水浸しになったり。4人は三瓶家の素生ちゃん・偲生ちゃん、澤田家の時生くんと旅生くんです。

 

 

 

 

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2023 Feb. 立割

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立割 | 高橋立楓・杏月

 

寒波が去った後、2月の立割。

冬の終わりを感じさせるような暖かな陽射しの元、高橋立楓ちゃん・杏月ちゃんの姉妹と田んぼに繰り出しました。

まだ空気は冷たいけれど、地面からは小さな春の胎動を感じるような季節。

個人的には、まだかまだかと小春日和を待ち望みながら、繰り返し戻りくる「三寒」にがっかりする日々でもあります。

この三寒があるからこそ、もうすぐそこまで来ている春の嬉しさがひとしおでもあるのでしょうね。

分厚いコートを脱げるのももうすぐです。

 

 

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2022 Dec. 2 和田

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和田小学校 | 池沢稟・花・藍

 

冬にはやっぱり雪景色が撮りたい。
高知県で記録的な大雪が降った翌日。

国道沿いでは残念ながら雪は跡形ものなく溶けて消えていたものの、少し標高の高い和田地区に行けばこの雪景色。

現在では廃校になった和田小学校の校庭は、明らかに誰ひとり足を踏み入れていないまっさらな状態でした。

自然と追いかけっこと雪のぶつけ合いっこが始まる稟ちゃん・花ちゃん・藍ちゃんの3姉妹。

和田小学校で響く子どもたちのうれしそうな歓声は、久方ぶりのものだったのではないでしょうか。

 

 

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2022 Dec. 一の谷

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一の谷

 

キンキンに冷えた12月のある夜、土佐町で最も標高の高い稲叢山のその麓に位置する一の谷。

一の谷は谷種子さんの桜(「木を植える人」)が植えられている場所でもあります。

気温はマイナス5℃、地面には凍りついて硬くなった雪、生物の気配をまったく感じることのない無音の世界。

そんな夜中にその場所を訪れる人間はほとんどいなかったし、これからもそうはいないのでしょうが、人間がいるいないに関わらず、その場所は毎日太陽が昇り、沈み、雪は降って、積もってから溶ける。

大自然の中、自分がちっぽけな存在に感じられる瞬間です。

帰り道には走るウサギを見かけました。年が変わるのももうすぐです。

 

 

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